化石採集記 +α

杜の都在住の、理学部に行きそびれた化石好きの日記です。


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こんにちは、ryoheiです。
段々と気温の高い日も出始め、夏が近づいているのを感じます。ほんの3週間前には北海道で雪を見たばかりだというのに、季節の移ろいは早いものですね。

ここ1週間は私用でクリーニングが進まなかったため、今回は以前クリーニングしたものの蔵出しを。春休みに訪れた九州での獲物です。
昨年度の採集物は、風化した部分から得た、殻の解けた印象化石ばかりだったのですが、どこかに保存の良いものもあるはずだ、と海岸を歩き回って探してみたところ、点数は少ないものの、黒い殻の残った比較的保存の良い化石を見ることが出来ました。
小さな化石が多いですが、ここに紹介します。


Nanonavis pseudocarinata
初日に見つけたもの。海岸の大きな転石に表面装飾の一部が覗いていました。大阪で慣れ親しんでいた模様だけに、少し懐かしい気分になりました(笑)
思いのほかしっかりした殻が残されており、大阪産のものと比べても遜色ない保存状態です。

Mariella oehlerti
これも初日の帰り際に見つけたものです。アンモナイトの雌型がついた石を見つけ、何の気なしに割ったら雌型の下から塔状に巻いた化石が。表面には顆粒が見え、すぐにマリエラだとわかりました。割った時に薄皮を剥いだような感じで剥離してしまっている部分があり、どの程度まともな状態で残っているか少し不安でしたが、持ち帰って接着し、出してみると結構続きが出てきて、潰れてはいるものの6段ある立派なマリエラでした。

Desmoceras dawsoni
3日目、すっかり割る元気もなくなって海岸にへたり込んでいたら、一部分が見えた状態で海岸の転石の中に紛れていました。巻き込みのあたりで押されてずれてしまっているのがちょっと残念ではありますが、この産地のデスモセラスとしては大きい部類に入ると思います。

(海擦れ面)

(クリーニングした側)
Graysonites sp.
最終日、海岸を歩いていたら、目についたノジュール片に何やらアンモナイトの擦れた模様が。しかも結晶化までして。4日間付近をずっとうろついていたはずなのに、ずっと気づかなかったなんて、自分の視点の未熟さを感じた石です。よく見ると辺縁が波打っていて、何だろうと思いつつ割ってみたら、突起のついたアンモナイトが出てきました。ストリッツカイアかと思っていましたが、厚みや突起の配置から、グレソニテスの幼殻と考えるのが妥当だろうとの結論に達しました。海擦れで1/3ほど失われているのが残念ですが、黒い殻が残って保存状態もよく、以前紹介したデスモセラスの密集ノジュールと並んでお気に入りの石です。

おまけ

最終日、転石から拾ったアンモナイトバーガー。周囲の石が猛烈に硬く、クリーニングやりかけで放置してしまっています。そのうち紹介できると良いのですが。
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こんにちは、ryoheiです。
先月とは異なり、ややゆったりしたスケジュールで実習を送っています。去年からずっと時間を取って周ってみたいと思っていた全国的にも珍しい診療科で、運よくこれから2か月間実習することが出来ることになったので、先月とはまた違う切り口から、色々と勉強していきたいものです。

さてさて、GWの北海道での収穫物で、クリーニングが済んだものを紹介していきたいと思います。今回は6日間の巡検でしたが、チューロニアンとコニアシアンに絞って周ろうとメンバー内で意見が一致し、そのように巡検することにしました。
今回紹介するのは後半1日目、三笠のコニアシアンの有名沢で採集したものです。アナゴが採りたい、という自分のお願いを聞き入れて、アナゴ採るならあそこが良いよ、と何か所か案が出たのですが、少し時期が早く、林道が残雪で閉じている沢ばかりで、入れたのは1か所だけ。それでも入れただけラッキーでした。
周囲ではエゾセラスやトンゴボリを採っていた人も居たのですが、自分の所にはそういったいかにもコニアシアンってな種類は巡ってこず。残念でしたが一応収穫は得られたのでご紹介します。


Gaudryceras denseplicatum φ13cm
川の真ん中に転がっていた手ごろサイズのノジュールに含まれていたもの。表面にデンセの住房が見えていましたが、どう見ても壊れているとしか思えない入り方をしていたので、割ってみたところ、中巻は生きていたのですが勢い余ってバラバラに・・・。なるだけ部品は持ち帰ったつもりでしたが、結晶化した部品の一部が飛散していたようで、若干歯抜けになってしまいました。巻き込み部分も少し壊れているようで分離が悪く、本当はもう少しちゃんと出してあげたいところですが、面倒になってここらで止めてしまいました。デンセ特有の荒々しい住房部の肋は残されていませんが、テヌイとは違って、急激に分厚くなるこの感じはやはり良いですね。
デンセに関しては、後日もう少し良さそうな標本を別で採集したので、またご紹介します。


Scaphites gracilis 高さ3.5cm
三笠ではあまり見ない気がするスカフィテスです。沢の落ち口に転がっていた風化したノジュールを叩いたところ、表面に見えていたメソプゾシア(ユーバレンシス)が粉々に飛び散って(哀しい)、中からスカフィテスが出てきました。住房のフックの先端が飛んでしまい、頭だけなら置いていこうかもと思ったのですが、雌型を見るたところちゃんと先までありそうだ、と暫く真面目に探したところ、部品が一部飛んでいたものの住房を含んだ石片を回収することが出来ました。クリーニングの際、母岩に埋もれた裏面を掘り出して見せれば欠けが無いように見えるのではないかと思い立ち、裏面が正面にくるように削ったところ、目論見通りちゃんと見れる状態で標本にすることが出来ました。
住房のフックがあまり巻きから外れないタイプで、種類が何だか良くわからずにいましたが、一緒に行った仲間に聞いてみたところすぐにScaphites gracilisではないかと返答が来て、自分でも見てみたら確かにそのようでした。あまり強くない肋、薄い螺環、あまり外れないフック、あたりが特徴のようです。

そろそろ勉強の習慣ちゃんとつけなきゃ、と思いつつ、いざ勉強し始めると削ってない石の事が気になって中々頭がついて来ないのが、最近の悩みです(笑)
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こんにちは、ryoheiです。
4/28夜-5/5にかけて、北海道を訪れてきました。

北海道はようやく雪解けが始まったところで、残雪で林道や沢が閉じていたり、雪解け水で濁流になっていたり、また天気も悪く、巡検をするにはちょっと早すぎたかな、という印象は拭えませんでしたが、ずっと一緒にまわってくれた化石大臣さんや東大二人組のお蔭で、どの日も何とか巡検をすることが出来ました。
また、アルビアンさん宅でのバーベキューにもお邪魔させていただき、北海道の化石ブログをやっておられる様々な方とお会いし、美味しく焼肉を頂きながらお話する機会にも恵まれました。

成果の方は、と言いますと、チューロニアン・コニアシアンばかり歩いていたせいもあり、昨年の春と比べて数を沢山採った!と言うわけにはいきませんでしたが、2、3点嬉しい収穫もあり、厳しいなりに上手いこと行った巡検だったんじゃないかな、と思っています。

今年の夏は研修先の病院を決めたり勉強したりで行っている時間が無さそうなこと、また就職してからも当面はまとまって休めなさそうだと考えると、ひょっとしたら今回が最後の北海道行きかもしれないな、と思っていますが、悔いのない行程・成果で、良い仲間と一緒に巡検することが出来、満足の行く1週間でした。

今回関わってくださった皆さんにお礼申し上げます。ありがとうございました。

昨日荷物が届いたばかりで整理には程遠い状況ですので、現地で撮影した唯一の写真を

巡検も最後の日、夕張のチューロニアンの沢で、岩盤に刺さったノジュールに覗いたユウバリセラスです。
結構大きく、ノジュールにすっぽり入っていそうな雰囲気で、興奮して掘り出したのですが、何と、半分強の部品でした・・・。せめて1周、巻いていてくれさえすれば、救えたのに・・・。本当に残念な化石でした。
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