赤坂ブルームーン オーナーブログ

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赤坂ブルームーンのオーナーブログです。日常起こった事や考えている事を綴っていきます。

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先日、
エイベックス・ミュージック・パブリッシング株式会社
代表取締役社長 谷口氏と会談した。


元ミュージシャンのハチャメチャ四方山話 ホームページ制作会社アフラット社長ブログ

昨今の音楽業界低迷に拍車がかかる中、
メジャーデビューを志す若者が
殆どいなくなったと溢されていました。


エイベックスと言えば、周知の通り、
日本三大レーベルのひとつ。

そのエイベックスですら、門を叩く
若者が激減しているとの事だ。


昔は、黙っていても向こうから
志望者がやって来たが、レーベルそのものに
価値を見出さなくなった若者が急増しいるとの事。


音楽CDがまったく売れない時代で、
メジャーデビューを果たしても、
収入が保証されない事実が要因と考えられる。

近い将来、レーベルは無価値時代に
入るのではと懸念を抱かれていた。



何故、そういう事になったのか。


これは、音楽業界の情勢が変わったのに
企業形態を変化させなかった事に
問題があるのではないだろうか。


違法ダウンロードが蔓延している中、
規制強化を図り、10年前のマーケットに
戻そうという動きばかりが先行している。


しかし、時代の流れを変える事は
誰にもできない。


その事を踏まえ、マーケティングそのものを
時代に順応させる事が重要ではないだろうか。


ここに面白い事例がある。


2010年6月にアメリカのアーティスト、
ケイティ・ペリーが「California Gurls」
という曲をシングル・カットした。

楽曲をリリースするひと月前に
youtubeに簡易的な楽曲動画をアップした。



リリース前に異例の公開だ。
もちろん違法アップロードでは無く、
本家レーベル(EMI)が意図的にアップした物だ。


この動画は自由に二次創作し
公開しても良いという触れ込みだ。
条件としてクレジットを入れる事が折り込まれていた。

世の中には面白い輩が沢山いる。


動画をダウンロードし、勝手にクチパクで
作り変えたり、プロ顔負けのPVに仕上げたり、
それを見た別のユーザーが我も我もと創作し
品評会の如く次々アップロードされ、
youtubeで瞬く間に話題となった。

リリース前に、この楽曲を使った動画が
2,000万人以上のユーザーに再生された。


そして機が熟した時に、いよいよ楽曲リリース!


結果、デジタル・ダウンロード200万超、
一週間のダウンロード数が3,000万を
超えた週が2回も起こるという前代未聞の現象が起こった。


正に、情勢を利用したあっぱれなマーケティングだ。

驚く事にこの事例は今から2年も前の出来事である。


日本以外の先進国では、今、日本が直面している
違法アップロードの問題を逆さに取ったマーケティングが
普通に行われているという事に驚きだ。


規制強化を図るのではなく、
それと上手く付き合って行く事が
生き残りの唯一の手段ではないだろうか。