京町家
テーマ:ブログ
幼少の頃、幕末の「新撰組」で有名な京都壬生寺付近の京町家に住んでいました。
京町家は、間口が狭く細長い造りになっており、奥へ伸びる廊下は下駄のまま通れるのが特徴です。
夏場の日中は玄関の格子戸を解放し、客人は客間、居間、土間、寝間、裏庭と自由に行き来できます。
廊下と部屋の敷居は膝上位の段差があって、客人はそこに腰を掛けて、冷たい番茶をすすりながら家人と世間話しを楽しむのが常でした。
夏場は風通しを良くする為、玄関から裏庭までの障子を全て外し屏風で目隠しを設けます。
表から吹き込んだそよ風が、鈴虫の鳴声を縁側まで運びます。
裏庭に深緑色の苔丘があり、その天辺に大きな渋柿の木が雄大な姿で陣を取っていました。
岩作りの池には、鯉や金魚などの淡水魚が優泳しています。
池は縁の下まで伸びており、縁側から手を叩いて餌をやる事が出来きる構造になっていました。
縁側の棹縁天井(さおぶちてんじょう)に真夏の太陽が池に反射してゆらゆらと青海波(せいがいは)を映し出し時の流れを穏やにしてくれます。
あぶくの音と時折聞こえる風鈴の音色が涼しく、そこに枕を落とし昼寝をするのが、京の夏の風物詩でありました。
高温多湿の京都の気候風土を心地よくする古人の知恵が随所に施され、
伝統技術の凄さが生活の中で自然と感じ取れる建築物でした。
子供のころは、近代住宅やマンションに憧れ、当時住んでいた京町家が古臭くて大嫌いでした。
しかし大人になってその良さわかるようになり、今から思えば贅沢な悩みだったと思います。
その京町家も今は近代的なマンションになっています。
(PR)---------------------------------------------------------------------
京都で町家を探すなら、京都賃貸 アズライフ をご利用ください。






