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イラストを担当した書籍。
ご無沙汰しております。
9月26日にイラストを担当した書籍が発売されることになりました。
『虫への愛が止まらない 刺されて咬まれて食べまくったヤバい探虫記』平坂寛 著 実務教育出版
生き物系のYoutuber、生物ライターとして活躍されている著者の、独自の切り口、深い見識によって非常に興味深い内容の本になっています。
折しも『危険生物工事車両』の関係で、その手の生き物の資料を集めまくっていたので、とても作業がしやすかったです。しかも平坂さんのYoutubeのチャンネルを参考にけっこう見ていたので良いタイミングでした。
特にムカデやサソリとかは描くのが大変で、中でもゲジゲジは捉えどころのない造形に、関節や長い脚の交差する複雑な立体感もあいまって、なかなか構造が頭に入ってこなくて描くのが難しかったです。
後は制作裏話みたくなってしまいますが、今回はやや久々のカットイラストで白黒表現ということもあり、生き物の描き方や構造理解についてもすごく勉強になりました。
折しも、伊藤頼子先生の絵の講座を受講していたのですが、そこで白黒での表現を練習していたので、バリューについて学んだことをそのまま実践することができたりしたのもよかったです。あと今回はカットにもかかわらずわりとレンズを意識していて、広角か望遠か、みたいな感じでイラストがときに迫力、ときに分かりやすく・・・なるようにレンズを使い分けて描いています。
本作には毒のある虫とかけっこう出てくるのですが、「相手を知ることによってかえって無暗に恐れなくなる」みたいな効果が私自身にはありました。
ご興味のある方はぜひご覧いただければ幸いです。