(ウルトラセブン 第3話より)
おでこが広く個性的なマスクですので、Photoを見ると "あぁ、この娘かぁ" とセブン・ファンであれば直ぐに思い出すことだろうと思いますが、セブン出演後は他のドラマ等で見掛けることはなかったように思います。なお、今回高橋礼子さんについて書かせてもらおうと思ったのは、アンヌ隊員であるひし美ゆり子さんのブログ「あれから40年・・・アンヌのひとりごと」に立ち寄ったところ
「第7回アンヌの友達の和!はセブン第3話 "湖のひみつ" でピット星人を演じた子役さんだった高橋礼子さんにお出で頂きました~。」とあったことによるものですが、その中で
10才で児童劇団に入団し、16才でウルトラセブンを最後にピタリと業界を去ったという希有な芸歴の持ち主の礼子さん、片やセブンがデビューに等しいアンヌにとっては大先輩なのです。どうもお辞めになった原因はウルトラセブンの撮影があまりにも過酷だったためのようです。セブン第一回目撮影だったので現場も手探り状態だったのでしょうね?セットが仕上がってないので撮影中止が度々で、礼子さんの高校一年生の夏休みが全てセブン撮影で潰れたそうでした。
と見掛けることがなくなった理由が明らかにされていて、これだけ読むと何と罪な・・・と思ってしまいますが、読み進めると今も当時の台本大切持っているらしく、懐かしい思い出としてセブンは存在しているということのようです(良かった)。以下が高橋礼子さんお持ちの台本で、作品名が "レッドマン" サブタイトルが "美しき侵略者" ですから準備稿であることが分かりますが、"セブン第一回目撮影だった" つまり第3話ではありますが制作第1話である部分は注目です。
そこで、第3話を観直してみると「木曽谷に未確認飛行物体が落下、調査に向かったフルハシとダンはそこで謎の少女と出会う。河原に宇宙船の姿があり中を調べると、先ほどの少女が現れ会話する中煙幕が立ち込め少女・ダン・フルハシは意識を失い、ダンは何者かにウルトラアイを盗まれてしまう。ダンは宇宙船の監視を続けるが、基地に収容された少女は意識を回復すると脱走、宇宙怪獣エレキングを呼び出す。ダンはウルトラアイを盗まているのでカプセル怪獣ミクラスで応戦を試みる・・・」というストーリーですが、確かに制作第1話であることからかデモンストレーション的な部分があるようで
ウルトラホーク3号が発進するシーンは念入りに撮影されていますし
(ウルトラセブン 第3話より)
カプセル怪獣ミクラスも登場
(ウルトラセブン 第3話より)
また「ダンからアンヌへ!ダンからアンヌへ!」 ビデオシーバーで連絡するシーンではアンヌが髪を整えながら登場しますが、これはアンヌが少なからずダンに好意を持っていることをイメージさせる為のものだと思われ
(ウルトラセブン 第3話より)
ウルトラセブンにかかわる基本的な部分をストーリーに上手くからめて紹介しているようです。
劇中高橋礼子さんは、湖で釣りをしているおじさんのヒットした魚を「さあ、お行き。お前には大切な役目があるのよ。」と逃がしてしまうとか、不審な円盤内部へと侵入した際「うふふ。隠れ家にいいかなあって。」とフルハシの警戒心をなくさせるほどの可愛らしさを振りまきますが、何といってもこのシーン
(ウルトラセブン 第3話より)
失敗しちゃったわね
地球をあまく見すぎてたわね
でも諦めたわけじゃないわ!
もっと強い怪獣を育てて、今度こそ地球人を皆殺しにするのよ
素敵だわ~そうなったら、あの美しい星が私たちの物になるのね
地球の男性は可愛い女の子に弱いってわかったんだから、きっと成功するわよ!
"アンヌの友達の和" 会場ではこのセリフがご本人によって披露されたようですが、セブン・ファンとしては聞いてみたかったなぁという "名言" のひとつ・・・です。
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