9月に書いた記事
オークランド St. Benedict's Church (聖ベネディクト教会)
に関連して、不思議な偶然の重なったエピソードがあったのでここでご紹介したいと思います。
今年8月から9月にかけてのニュージーランド旅行の前に 現地に住む日本人の友人にプレゼントしたいと思い、天然石ジュエリー作家、牧 紀子さんのブランド、リュミエール のアクセサリーを購入させていただきました。
牧さんのジュエリーにはすべてそれぞれのストーリーがあり、名前がついているのですが、友人向けのピアスは、ちょっと日本を意識して バロックパールを使用した 木花咲耶姫(浅間神社にお祀りされている、ご神木が桜の木)にしました。桜の花びらのような形のパールがはかない感じを出していて美しいです。
それぞれの作品の背景や、名前の由来など、興味深いお話を伺いながら作品たちを見てゆくと、ふと気になる輝きを目にしました。いぶし銀気味なパーツに寄り添ったレモン色と薄いグリーンの石たちがこちらを見ている。 自分も何か一つ欲しいな、と思っていたのですがその輝きに惹かれて決めました。
聖ベネディクトゥス (ピアス と ブレスレット)
それは作品名 聖ベネディクトゥスでした。
ベネディクトゥス は 5世紀から6世紀にかけて今のイタリアに暮らしていた、西欧修道士の父とも呼ばれている方です。 Ora et labora (祈れ、働け)の言葉で知られる、修道院の歴史に残るベネディクト会を作ったその人なのです。
牧さんによると、この作品は制作中の脳裏に修道院の(畑での)作業風景が浮かんだとか。。。調べたらこの名前に行き着いたのだそうです。
鏡をお借りして実際に合わせてみました。ピアスは肌によくなじむ感じ。ブレスは腕に吸い付くような肌触りのよさ? ジュエリーで感触が気持ちいいって不思議です。 光の反射も上品でいい感じです。牧さんいわく、作っているときはわからないけど実際に購入するお客様が身に付けると、あまりに似合うので、この人にために作ったに違いない、この人が「取りに来る」ことがわかっていて制作したとしか思えない、といった事がいつも起きるそうです。
というわけで、聖ベネディクトゥスは、きっと、私が「取りに来た」人なのだろうと思います。
教会を訪問する際に友人に 聖マリア教会と、どこかもう一か所にも寄ってもらうようお願いしました。
しかし、金曜の午後のこと、オークランド市内は道路が混み始めていて駐車するのも一苦労。散々うろうろした挙句、見回したところに赤煉瓦の教会建物が。 建物前の道路はそんなに混んでいなくて何とか駐車できそう。
それが聖ベネディクト教会でした。(聖ベネディクト ≒ 聖ベネディクトゥス)
やっともう一つの教会を訪問することができたのでした。 偶然ですが、その時私の腕にはブレスレットの「聖ベネディクトゥス」が巻かれていました。
こんなにたくさんの教会がある中で、なぜか、聖ベネディクトゥスつながり。
聖ベネディクトゥスに守られているとしか思えないオークランドでの時間でした。
Ora et labora - オラ・エ・ラボラ (祈れ、働け)
そして、今この言葉の意味を改めてかみしめています。
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