今月12日、ミューザ主催公演2024-25が発表された。目に留まったのは、ウィーン・フィル来日2024年の【指揮】及び【曲目】が調整中であること。2023年12月30日、31日、2024年1月1日にウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサートを指揮するChristianティーレマン氏が来日するだろうと誰もが想像していただけに、FacebookやX(旧Twitter)で話題になった。御来日が難しいのは、数年前から発表されているミラノ・スカラ座との『ニーベルングの指環』プロジェクトより、まず第一弾となる『ラインの黄金』が2024年10月28日から始まる為。勿論、ウィーン・フィルは契約前に彼のスケジュールを把握していたでしょう。付き合いは長く、ウィーン・フィルとは2030年まで(ゲスト指揮者として)契約している。

 

そこで、今後どうすべきか考えた。クラシック音楽オペラ鑑賞を繰り返し、自分は【どのような音】に魅了されるのか?先ずは【指揮者の解釈に現れるだろう魅惑の音=作品+席+音響+オーケストラ】を厳選する歓びを与えてくれたティーレマン氏の公演を定期的に経験したい。新たな気持ちで鑑賞すべく、幾つかアイデアを出し形にしたい。2019年『さまよえるオランダ人』公演では魔法の絨毯に乗せられ、2022年5月ウィーン楽友協会ヨーロッパ・ツアー&12月タケミツメモリアルホール来日公演それぞれ《アダージョ》2回も魔法にかけられ興奮し涙が溢れた。2024年こそ受け身ではなく、自ら魔法を少しは使えないものか?願わくば、名演を超えた【金字塔を打ち立てる公演】の先にある彼の円熟と言う大輪の花を見てみたい。

 

いったい君は何だ?はい、愛する人の喜びは私の喜び。咲くことなく、何時の間にか終わっている自分。1席でも埋められるなら、昔から枯れ木も山の賑わいと言うではありませんか。Christianティーレマン氏が香る傍へ行く度に、聖域に入れたと何時も思う。また戻る為に、社会と繋がり多少は御役に立ち、再びオペラハウス→美術館→博物館→作曲家の縁の地→オペラハウスと芸術の旅=人生。2012年シュターツカペレ・ドレスデン首席指揮者就任公演(NHKホール及びサントリーホール)が入学式なら、2024年7月マーラー『第8番』3公演(Semperoper)は卒業式。ゼンパーオーパー・ドレスデンは私の母校。春夏秋冬4回すら通えぬ通信教育でも、半年前から予習を始め復習も余韻に浸れれば半年~1年。

 

マーラー『第3番』の復習(教材は2018年を含むゼンパーオーパー公演&ゲヴァントハウス公演&ウィーン楽友協会公演の録音)は約半年続け、作品への意気込みを語るティーレマン氏のインタビューを読み、出演者達の声もヒアリングし2回は一緒に答え合わせ。シェーンベルク『グレの歌』は、2年くらい復習。来年の公演も記録(放送か商品化)されるでしょう。今年も仲良くして下さる仲間達に感謝し、来年は某芸術家と初対面を果たしたい。Christianティーレマン氏の公演鑑賞を通じ交流を深められた音楽家と再会する日まで、ドイツ語の独学も頑張ろう。魔法使いになれれば、瞬時に話せるようになるのにね。