クラシック音楽オペラ公演鑑賞の予定がなく、冬眠していたら何時の間にか冬になってしまった(笑)世の中はTwitterからXへと変わり、そちらで思うことを呟いては構って下さるフォロワー様と時には立ち話。今月は世界中のオーケストラが東京に集まり、音楽仲間達は200,000円くらい11月に賭けた様子(笑)←別に笑う必要はない。

 

当初の予定ではChristianティーレマン氏もシュターツカペレ・ドレスデンと共に東京で2公演を行う予定だったが、諸事情により中止に。そこで黙っていられないプチ貧乏michelangeloは少し考え、来年のドイツ独り旅を追加することに決めた。やや出遅れたものの、更にチケットを2枚購入し合計5枚を持っている。

 

チケットもホテルも航空券も約2倍となり、現時点で1年に2回もドイツへ行けるか分からないが、珍しく「なるようにしかならない」と言う気持ちで待ちたいと思う。実にケチな発言となるが、今回は3日分くらい日本から衣食住の食を持参する。1ユーロ=163.47円+クレジットカード払いは、非常に悔しい。

 

ベルリン・フィルやウィーン・フィルを諦めた分、来月はフランス料理にてジビエか特撰和牛をオペラ友人と味わいたい。2023年1月はレストラン・アピシウスを再訪したので、12月に選んだレストランは初訪問。殆ど自炊で節約の日々ゆえ、2回くらい贅沢な時間を持ち、未来の自分を心配させぬよう出来る限り仕事を頑張りたい。

 

さて、我が最愛の指揮者は今どうされているか。彼は現在、最高に輝いているに違いない。膨大なドイツ語のインタビューを読み続けると、如何に努力し続けている人か良く分かる。夢にまで見た仕事がある一方、引き受けたくない仕事も存在するでしょう。此方としては彼が得意な作品、又は幸福に浸れる十八番を選びたい。

 

2023年の収穫は、何と言っても我が最愛の指揮者Christianティーレマン氏の音響芸術に15時間も浸れたこと。ワーグナーの最長オペラとマーラーの最長シンフォニーを立て続けに鑑賞するのは、今回が初めて。マーラー『第3番』指揮は、彼にとって2回目の挑戦。録音を100回くらい聴き比べると、違いが分かる。3連符のリズムが素晴らしく、ピアノで言う主旋律と副旋律の解釈は芸術家の中の芸術家。第2楽章における要求は本当に細かく、繊細な彼らしさが現れていた。慣れ親しんだワーグナーと違い、大好きなマーラーは恰も初恋の人の如く手強かったかもしれない。暗譜で指揮する余裕の姿は確かに魅力的であるが、たまには一生懸命な表情も見てみたい。

 

ゴルフにおけるホールインワンを出す確率は、約12000分の1と言われる。年に数回は接する【名演】を超える、【金字塔を打ち立てる公演】こそホールインワン。過去の話を何度も申し訳ないが、私にとってシェーンベルク作曲『グレの歌』公演は別格だ。非の打ち所がないブルックナー『第9番』の方が、誰もが認める完璧な公演だと思うが、私は不完全の美に魅了される。後期ロマン派の中でも特に巨大な編成を要求する複雑怪奇な作品に必要なのは、本番の繰り返し。現実問題として考えると、それは難しい。贅沢な望みはこれくらいにして、来年の公演鑑賞に向け予習に励もう。アイデアを形にすべく、工夫し頑張ろう。