今日、9月10日公開の映画「タッチ」 の書店向け試写会に参加してまいりました。

大阪の東宝関西支社の試写室で15名程度の他店舗の店員さんと一足先に映画版タッチを堪能させていただきました。


大きな流れのストーリーとしては原作とほぼ同様なのですが、ひとつだけ違うとすれば、南ちゃんが新体操をしていないということ。それだけ伝えてしまうと、「なんだよー、だめじゃん」とかいう声が聞こえてきそうですが、そんなことはないのです。映画版タッチの美しい映像にはレオタードとかが登場するとどこか世界観が違ってきてしまうのかもしれません。小学館の営業の方も話されていましたが、メガホンを取った「ジョゼと虎と魚たち」の犬童一心監督も、ぜひレオタードのシーンをと頼まれ続けたそうですが、それを拒み続けたそうです。僕個人的にはそれで成功だったなぁと思います。

コミック文庫で14巻あるストーリーをどうやって収めるのかなぁと見る前は感じていましたが、脚本は素晴らしい出来上がりでしたよ。

冗談じゃなく泣けました。久々に泣きました。周りの方も涙を啜っていらしたので、間違いありません。


そしてタッチを少しでも知っている人なら一番気になるところが、キャストです。

朝倉南役の長澤まさみさんは、完璧でした。監督に彼女しかいないと思わせただけのことはあります。

アニメ・コミックの南ちゃんファンの期待を裏切ることはないでしょうし、期待以上に朝倉南の魅力を体現してくれていますよ。

そして、小学館の方もはじめは心配だったという斉藤兄弟ですが、彼らもよかったです。野球経験者ということだけあって、投球シーンなんかでも全く違和感はありませんでしたし。H2のドラマみたいなCGの連発ではなかったです。(小学館の方がH2はSFでしたねと皮肉を言ってました。)本当の双子だからこそ見ている僕らからしてみれば、いっそう喪失感を強められたのではないかと思います。 


その他のキャストも映画版タッチ、オリジナルのタッチ、双方の魅力を壊すことはなく演じられていました。


この映画をみて高校とかもっと幼かったころのピュアで淡い思い出が懐かしく感じられ、心が軽くなる気がしました。夏の高校青春ドラマといえばタッチに決まりだなと勝手に物思いにふけってしまいました。

映画が公開されたらもう一回見に行きたいなぁと思います。