小湊鉄道~いすみ鉄道1 | ☆出かけよう!気のむくままに…☆

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 3月の中旬に「パワフル×スマイルちばフリーパス」を利用した房総半島横断鉄道旅をしてきた。ルートは東京-(京葉線)-蘇我-(内房線)-五井-(小湊鉄道)-上総中野-(いすみ鉄道)-大原-(外房線)-千葉-(総武線)-東京です。


 このフリー切符、JR千葉支社が企画した千葉県内のJR全線と鹿島線は鹿島サッカースタジアムまで、それに銚子電鉄、小湊鉄道、いすみ鉄道という私鉄・第三セクター線の全区間が乗り降り自由のフリーエリア。利用は1日限定ですが、1800円という割安な料金設定!1月14日~3月31日までの期間限定商品でした。


 以前から小湊鉄道といすみ鉄道には乗りたいと思っていたので、時機をみてこの切符を利用した両鉄道乗り継ぎの房総半島横断を考えた。ただ、両線を完乗しただけの鉄道旅ではもったいないので、この機会に観光地としても有名な粟又(養老)の滝にも立ち寄ることに…。


 この計画のネックは五井から養老渓谷行の列車(気動車)本数が少ないこと。さらにその先の上総中野行はもっと少ない1日4本(休日6本)のみ!平日の養老渓谷行一番列車は五井7:10発。これに間にあうか微妙だったので、ゆとりをもって次の9:22発上総中野行を目指した。



 この時間だと余裕ができ、京葉線の海浜幕張駅でいったん電車を降りて写真撮影。まあ、次の電車に乗り換えるだけだったので外に出ず、ホームからの撮影ですが…。ツインビルは幕張テクノガーデン。

☆出かけよう!気のむくままに…☆-幕張テクノガーデン


 次の写真はホームから東京方面の鉄路の風景。海浜幕張駅は島式ホーム2面の4線。中の2、3番線が折り返し運転する電車のホームになる。写真からは両端の線路が分かり難いですね。

☆出かけよう!気のむくままに…☆-海浜幕張駅東京方


 次の電車に乗り、京葉線の終着駅・蘇我に到着。蘇我発の内房線は8:54君津行と9:05木更津行。小湊鉄道には木更津行で間に合うので20分程時間あり。外に出て食料の買出しに…。改札口を出て右側・線路を跨ぐように跨線橋がのびている西側に行ってみた。


 跨線橋の上から五井方面を撮影した写真が下。臨海部のコンビナートにつづく京葉臨海鉄道貨物線が蘇我まできていて、いくつもの待避線となっている。右端に検査車輌か?特殊車輌が写っています。

☆出かけよう!気のむくままに…☆-蘇我駅木更津方

 駅前のコンビニに入ったものの、おにぎりなどほとんど売り切れ。数を確保できなかったので、跨線橋を戻って東口(下写真)にも行ってみることに…。こちらの大手コンビニは大きくて、まだ品数があったので食糧確保完了。駅に戻った。
☆出かけよう!気のむくままに…☆-蘇我駅東口


 8輌編成だったと思うが、9:05発の木更津行がホームに入ってきて、かなりの乗客が降り、自分を含めたかなりのお客さんが乗車。平日の朝の下りだが、車内は立ち客チラホラ、空席もチラホラという感じ。五井までは3駅11分だが、じっと立っていると足が痛くなるので座ることに…。


 順調に電車は進み、定時に五井着。リュックやカメラを持ったお客さんがどっと降りた。みなさん、階段を上って小湊鉄道に向う。途中に改札なし。小湊鉄道のホームに大勢のお客さんが集まる。平日ということで年配の男性が多い中、年配の女性も目立つ。


 係員が何人も出ていて、本来の1輌の気動車に、もう1輌増結作業中。みなさん、カメラや携帯で車輌を撮影!こちらは座りたいので増結車に並ぶ。ドアが開いて無事席確保。立ち客もかなりいる。運転手の他に女性車掌2人、それに男性職員がもう1人乗り込み、小湊鉄道上総中野行発車!


 住宅地の駅前を抜けると畑や田んぼ、住宅地が混在する開けた平野部。気動車独特の唸りを上げながら、車輌は進む。車掌さん2人いたけど、特に検札はなし。乗り越しや、途中の無人駅から乗った乗客に切符を売り、降りる乗客から切符を回収するだけ。


 立ち客も少しずつ減っていき、何駅か過ぎたところで応援の車掌が降り、また職員も別の駅で降りていった。全線単線なので、上総山田で上り気動車と交換(行違い)。蛇行の激しい養老川の堆積平野は、上流部に向うにつれて狭くなっていく。


 上総牛久は小湊鉄道最大の途中駅だが、短いホームが2面3線のローカル駅。実質的に使っているホームは2線かも。。。五井-上総牛久間は平日朝夕1時間に2本、日中2時間に3本の運転間隔。ここから先は1時間半~2時間に1本ぐらいになる。


 鉄路は内陸に向ってわずかずつ上っていくが、周囲に山らしい山は見えない。ただ次第に平坦な土地が少なくなっていく。養老川はほとんど見えないが、高滝の手前で中流の堰止湖・高滝ダム湖を渡り、高滝の先で左に高滝湖が少し見えた。


 場所によっては丘陵地も迫り、ところどころにあるトンネルもいくつか抜け、緩やかな谷状地形も見えたりする。そして、五井からおよそ1時間の10:23、ローカルムード漂う養老渓谷駅に到着。駅周辺は比較的平坦。自分を含めて乗客がかなり降りたが、半数以上は次の終点上総中野へ…。



☆出かけよう!気のむくままに…☆-養老渓谷駅車輌後方

 降りた上総中野行を後方から撮った写真が上。振り返って五井方面を撮った写真が下。

☆出かけよう!気のむくままに…☆-養老渓谷駅五井方


 小さな駅舎ではお母さん駅員が、切符をチェック。下車する乗客にバスの案内やら、目的地の説明やらとたいへん。自分も目的地を訊かれるままに粟又の滝と答えたが、歩いていくには遠すぎるとのこと。バスを勧められる。


 周辺図やバス・鉄道の時刻表チラシをもらい、帰りのバスを教えてもらうが、それだと五井に戻ることになると気がついた。逆方向の上総中野方面への連絡はない。上総中野に行くのなら、滝から直接中野へ歩くように勧められる。しかし、こちらは小湊鉄道を完全乗車したいわけだから、養老渓谷-上総中野間を乗らない訳にはいかない。


 下調べをほとんどしていなかったので、養老渓谷も養老(粟又)の滝もごっちゃにしていた。後で知ったが、粟又の滝は遠いが、養老渓谷だけの散歩なら駅から2時間ぐらいのコースがあった。


☆出かけよう!気のむくままに…☆-養老渓谷駅駅舎

 駅前には列車の時刻にあわせてバスが待っていた。駅舎の写真を撮ってから、粟又(養老)の滝行のバスに乗車した。駅では20人以上が降りたと思うが、バスに乗ったのは10人ぐらい。やはり、下調べをしてきて渓谷散歩コースに行く人もいたようだ。



 …つづく