5月7日(月)、日本共産党西宮市会議員団と いそみ恵子県議と共に、西宮の石井登志郎新市長のもとへ申し入れに行ってきました!
議員団が市長に申し入れたのは、以下の3点。
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一、第2庁舎(危機管理センター)の建て替えについて
一、市立中央体育館の建て替えについて
一、UR借り上げ市営住宅について
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1つ目の「第2庁舎の建て替えについて」は、もともと河野市長(前々市長)時代に7階建てで計画されていたものが、今村市長(前市長)時代に突然12階建て計画に変更されたという経緯があるので、
「12階建てはちょっと規模が大き過ぎるんじゃないの?適正規模に修正してください」
というのが共産党議員団の主張でした。
これに対して松永副市長(松永副市長と掛田副市長も同席されていました)は、
「決して突然12階建て計画になったわけではなく、ちゃんと理由がある」
と、12階建てにする理由(話が難しくて僕は理解できませんでした)を述べられた後、
「すでに建設業者(大林組)と12階建てで契約済なので、今から規模を縮小するのは難しい」
と回答。
石井市長は、
「12階建てにして“無駄”がたくさん出るのであればそれは検討しなければなりませんが、規模を縮小してもそれほど金銭的に差が出ないのであれば12階建てにしても問題ないんじゃないかなという思いはあります。ともかくみなさんに納得していただける合理的な説明ができるかどうかが問題になってくると思います」
とおっしゃいました。
(「それほど金銭的に差が出ないのであれば」の“それほど”の基準があいまいで、ご本人も「はっきりとは言えないけど、倍くらい違ってくるのであれば困る」とおっしゃっていました。つまり石井市長の“それほど”はかなりの幅があると思われます。ちなみに、12階建ての計画は71億4960万円で契約されています)
また2つ目の「市立中央体育館の建て替えについて」も、本質的には同じ話です。
西宮市は現在約1300人規模の体育館を5000人規模に拡大しようとしていて、
これに対して共産党議員団は、
「これは西宮ストークス(プロバスケットボールチーム)のための計画であり、市民のための計画とは言えない。老朽化した体育館を建て替えることは当然必要だが、適正規模に改めてください」
と申し入れました。
これに対し松永副市長は、
「決してストークスのためだけの計画ではない。県大会などの大きな大会を開催できるような核となる体育館が西宮にあってもいいんじゃないかと思っている」
と回答。
石井市長は1つ目の申し入れに対する回答と同様に、
「市民の求める規模と5000人規模を比べたときの費用の差額が数億程度なのであれば、5000人規模にしてもいいんじゃないかなという思いはありますが、この件はこれからも検討していきます」
と回答されました。
そして3つ目の「UR借り上げ市営住宅について」は、開口一番「頭が痛い・・・」と石井市長。相当悩まれている様子でした。
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「UR借り上げ市営住宅問題とは」・・・
市は、阪神・淡路大震災の被災者のための災害公営住宅を短期間に大量に確保する必要から、震災後、独立行政法人都市再生機構(UR)から、5棟 447 戸を 20 年間借上げ、市営住宅として供給しました。うち1棟(シティハイツ西宮北口)は平成27年9月末に、残り4棟は平成 29 年度中に借り上げ期間が満了することになり、賃貸借契約に基づいてURに返還することを基本方針としています。
が、、、実際問題として誰もが簡単に転居できるわけではなく、“転居してほしい西宮市”と“転居できない住民”との間で揉めています。
ちなみに「シティハイツ西宮北口」においては、借り上げ期限後も住み続ける住民に対し、西宮市が明け渡しと損害賠償を求めて提訴し、現在も裁判が続いています。
そして共産党議員団は住民の立場に立った早期解決を求めています。
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この問題に対して石井市長は、以前に市長戦出馬会見において
「住民が住み続けられるようにしたい」
と答えた経緯もあって、その方向で考えてはいるものの、どうやら一筋縄ではいかない問題があるようで(何が問題かということはおっしゃいませんでしたが)、飛行機の不時着になぞらえて、
「着地点を模索しつつ、乗客(住民?)も乗組員(西宮市?)も無事に着陸できるように努力します」
と言葉を濁しておりました。
さて、ここからは僕の感想です。
まず、市長の
「差額がそれほど大きくなければ、規模が大きくてもいいんじゃないか」
という発言が引っ掛かりました。
問題はそこ【金】にあるんじゃないと思うんですよ。
大切なのは、“市民に寄り添っているかどうか”だと思うんです。
だから石井市長には今一度、第2庁舎と中央体育館の拡大工事が本当に“市民にとって必要なことなのか”という視点で見直していただきたいと思います。
極端な話、規模を縮小することで違約金とかが掛かって余計にお金が掛かるとしても、そちらのほうが“市民のため”になるのであればそちらを選ぶべきだと僕は思います。
そしてあと、もう少し石井市長ご本人の“強い意志”を示してほしかったなぁと思いました。
たしかに市長になるまではわからなかったいろんな問題があるのは事実なんでしょうが、
「それでも僕はこうしたい!こうしていきます!」
という強い決意を聞きたかったなぁ。。
ちなみに、これはこぼれ話ですが、議員団のみなさん曰く、今村前市長の時と 石井市長の時では、副市長や事務員さんの態度が全然違うと。なんかみんな明るくなった気がするとおっしゃっていました。
これは石井市長の人柄の良さを示すエピソードだと思います。部下のみなさんが働きやすくなることは素晴らしいことですね(^∇^)
さらにちなみに、庄本議員が最後に
「石井市長は“OPEN西宮”を掲げていますが、モデルにしている市とかがあるんですか?」
と聞くと、
「モデルにしている具体的な都市とかはないですが、ギャビン・ニューサム著『未来政府』(2016)という本に書かれている政府を実現したいとは思っています」
と答えていました。
みなさん!石井市長がどんな西宮にしようと思っているかは、この本を読めばわかるようです!
僕は早速図書館で予約しました!
また読んだら感想書いてみたいと思います(^_^)
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【※注: この記事に書いた会話の内容は、僕が要約したものであり、それぞれの発言そのままではありません】