今回こんなものを購入してみました。
ニコンの「フィルムデジタイズアダプター ES-2」。
フィルムをデジタルのデータ化をするためのアダプターです。
もう少し説明すると、このアダプターをデジタル一眼レフカメラのレンズの先に装着して、そこにフィルムを投影して撮影することでデータ化をするものになります。
中身はこんな感じ。
①フィルムデジタイズアダプター ES-2本体
②62mm用アダプターA
③62mm用アダプターB
④ストリップフィルムホルダー FH-4
⑤スライドマウントホルダ FH-5
基本は①をレンズの先端に取り付けて使うのですが、使用できるレンズが決まっていて、レンズによってどのアダプターを使うかが変わります。
【対応レンズ】
AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G : ①本体のみ
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED : ①本体+②アダプターA
AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D : ①本体+③アダプターB
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 : ①本体+③アダプターB
上記いずれかのマクロレンズが必要になるので、そちらも用意が必要になります。
というわけで、「AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G」も合わせて購入しました。
現在メインで使っているのはZ7Ⅱなので本来なら「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」を購入したいところですが、8万程度と高価なので、今回はFマウントのレンズ+D500で撮ってみます。
装着するとこんな感じ。
ねじ山に沿って回すだけで簡単に装着できます。
長さ(撮影距離)はこちらのねじを緩めて調整してみてください。
(撮影距離についてはあとで解説)
そして、データ化したいデータを用意します。
今回はフィルムではなくスライドフィルムを用意しました。
懐かしいですね。
光に投影してみるとちゃんと見えますね。
このスライドをホルダーに装着します。
このホルダーを本体に装着します。
このままレンズを明るい方へ向けます。
自然光でも問題ありませんが、明るさを安定させるには何かしらの光源があると良いです。
LEDライトやトレース台などが使いやすいかと。
今回は手元にあったiPad miniに白い画面を映し、明るさを最大にして試してみました。
すると、こんな感じでモニタすることができました。
この際、スライドの写真が枠に収まっているか、傾きに問題ないかを確認してみてください。
必要に応じて、先ほど紹介した本体のねじを緩めて長さを調整してみましょう。
あとはシャッターを切るだけ。
カメラ側の撮影設定ですが、今回は
■ISO100
■F4
■シャッター速度1sec
にしていますが、これは光源の明るさやカメラによって調整が必要ですので、あくまで参考値としてください。
さて、写真を見てみると、周りにホルダーの枠が少し残っていますね。
これはLightroom等で編集してみましょう。
綺麗なデータになりました。
この方法を使えば簡単にフィルムを綺麗なデータに出来るので、是非お試しあれ。
p.s.
フィルムをデータ化をしようと思ったきっかけは、写真の整理。
父が撮った写真が沢山あるものの、置き場に困って捨てようとしていたので、それならデータ化してみたら?と提案したのが始まり。
方法を色々調べてみたところ、フィルムスキャナが一番簡単そうだったのですが、あまり画質が良くないという話を聞いて、ES-2購入に至りました。
最初に揃えなければいけないものが結構ありますが、一度揃えればあとは撮るだけで綺麗なデータになるのでお勧めです。
また、フィルムで撮った写真を再び撮るというのが面白く、振り返りながら写真を撮る喜びも味わえるのも良いですね。