ラッセル ホーバン, Russell Hoban, Lillian Hoban, 福本 友美子, リリアン ホーバン
むしゃくしゃかぞく

ふわふわぽわん

久しぶりに絵本を読みました。

『フランシス』シリーズで有名な著者の絵本です。
(と言いながら、実は『フランシス』シリーズを読んだことがありません・・・)

さてさて、この絵本。どんなお話かというと・・・

暗い森のなかに、むしゃくしゃ家族が住んでいます。
むしゃくしゃパパに、むしゃくしゃママ。

むしゃくしゃにいちゃんに、むしゃくしゃねえちゃん。
そして、むしゃくしゃぼうや。

絵を見てみると、このむしゃくしゃ家族、
何者なのかわかりません。

動物?ではなさそうで、怪物?・・・のような謎の生き物です。

彼らの日常は最悪。
ごはんはおいしくないし、兄弟はケンカして
遊びも上手くはいきません。

でも、ある日、むしゃくしゃぼうやが
不思議なものを見つけたことによって・・・・・・


不思議なものは、具体的なモノではなくて、
とても抽象的なモノ。

でも、読んでいるこちらも、
むしゃくしゃ家族同様、「いい感じ」になってしまうような
素敵なモノです。

その素敵なモノを拾う前と、あとの生活が
上手く対比されているので、

ほんのちょっとの変化が、大きな違いになっていく様子が
わかりやすく、より心に響きます。

よかったねぇ~と安心できて、
温かくやさしい気持ちになれる絵本です。