運指能力向上計画 −ジョイント−

このシリーズの序章でギターの様々な奏法を羅列した際、ジョイントを忘れていました。

ジョイントとは、異弦同フレットを同一の指が続けて押弦する際に使われる技術で、通常の運指・押弦とは異なる動きをします。



譜例のように
４弦７Ｆ薬指→３弦７Ｆ薬指
と続く場合
３弦に移る際、薬指を４弦から持ち上げず

４弦を押さえたまま指を３弦の方へ倒し

指の腹で３弦を押さえ
ほぼ同時に４弦を押さえるのをやめて指先で４弦をミュートする

これがジョイントという動作の一連の流れです。

上記は低音弦側から高音弦側へ移動する場合の動きです。

高音弦側から低音弦側へ移動する場合は全く逆の動きをすることになります。
つまり

最初から人差し指を寝かせた状態で(指の腹で)３弦を押さえ

人差し指を起こした時に指先が４弦を押さえ

同時に３弦を押さえるのをやめる(この時“指の腹”は３弦から完全に離れているか、必要に応じて３弦をミュートするかどちらかである)


ジョイントの最大の注意点は
・音が重なっていないか
・重なることを避けるあまりに音がブツブツ切れていないか

ということです。

地味なテクニックですが、リードギターを弾く上では必須の技術です。


以下は練習方法の一例です。






また、ハンマリングやプリングが絡んでくるとより難しくなります。





最後にジョイントを使ったフレーズの一例です。





人差し指のジョイントのみなので、慣れてしまえばさほど難しいものではありません。
［ジョイント～ハンマリング］がポイントです。