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キャラ崩壊など拙いところが多々ありますが、それでも宜しい方だけどうぞ。
選択:①謎だけど、きっと楽しいはず…? 生徒会室
『あれ、このチラシって天霧さんが直接届けてくれたんだっけ…』
『顔出さないと申し訳ないかも…。あの人にも会えるかな…』
「お、お邪魔します…」
今日はドアを開放している生徒会室。
入る前にドキドキしながら声をかけた。
「お待ちしておりました。さあ、お入り下さい」
微笑んでくれている天霧さんとその奥に会長席に足を組みながら偉そうに声をかけてきたのは。。。
「来たな、我妻よ。待ちくたびれたぞ。ここに座るがいい」
そう、風間さん。
組んでいた足を解いて、膝をポンポンと叩く。
「お断りします」
全力で否定してみた。
「ふん。素直ではないな。だがそれもお前の魅力の一つ」
口角を上げて満足げな風間さん。
時々彼がSなのかMなのか天然なのかわからなくなる。
「千鶴さん、お飲み物とデザートをお選びください」
少し離れた来賓用のソファに促され、天霧さんは手作りのメニューを見せてくれる。
「色々あるんですね。じゃあお抹茶に栗きんとんで」
「和菓子で宜しいのですか?」
「はい」
笑顔で応えた。
「心を込めて用意させて頂きます」
深々と頭を下げた天霧さんは給湯室に消えていった。
「千鶴。学園祭と言えばなんだ?」
「えーっと…クラスの模擬店とか?」
「それも一理ある。だが千鶴、覚えておけ。薄桜学園での文化祭と言えば、この俺様の歌謡ショーだ!」
「…へ?」
風間さんがリモコンを押すと彼にピンスポが当たり、大音量で音楽が流れ出す。
そして何故か早着替えで着物姿になっている風間さん。
黒子姿の天霧さんも見えたような…。
「千鶴、お前のためだけに俺様が歌ってやろう。聞け。キンキラ節!!」
『うっわー…』
呆気に取られていると隣に誰かが座ってソファが沈んだ。
びっくりして振り返るとそこにはソファにもたれた不知火さんがいて
口元がいつものように「よう」と言っていた。
途端に飛び跳ねる鼓動。
歌い始めた風間さんは酔いしれるように拳を握っている。
「なぁ、抜け出そうぜ」
いきなり耳元で不知火さんの大きめな声が聞こえたから
口から心臓が飛び出るんじゃないかと思うくらい驚いて。
彼を見るとニヤリと笑っていた。
きっと私の顔は真っ赤だ。
でもピンスポの為に暗くされている室内。
ちょっと風間さんに感謝した。
「で、でも風間さんに…」
「はっ?聞こえねーし!」
「風間さんに!バレるんじゃないんですか?!」
不知火さんに聞こえるように少し耳元に近づいて、大きめの声を出した。
「ピンスポの中からは見えねぇよ!」
ニッと笑った彼は私の手を取って生徒会室を抜け出した。
『手!手っ!手ぇ~っつ!』
心の中で絶叫の私。
人気のない、渡り廊下横の階段で止まって繋いだ手は離された。
「ここまで来りゃ大丈夫だろ」
私にニヤリと笑う不知火さん。
見上げながら
『やっぱり…かっこいい』
なんて改めて思ってしまった。
「…ありがとうございました」
側にあった窓から学園の様子を覗きながら不知火さんが声をかけてきた。
入ってきた風に長くて柔らかそうな髪がふわりと揺れて。
「しっかし、お前も物好きだよな~。何だかんだで毎日生徒会室に顔出してるし。そんなにアイツがいいのか」
『え…』
何だか血の気がひくのを感じてしまった。
「あっ、あの、それは…違うんです。いや、違わないんですけど…、違うんです…」
「は?毎日風間に会いに来てるんだろ?」
振り返って目を丸くする不知火さん。
誤解は…解きたい。
「ち、違います!」
ずっと抱えていた想いも…伝えてしまいたい。
「私が毎日会いに行ってるのは…、不知火さんで…」
駄目になってもいいから!
でも恥ずかしくて、恥ずかしくて、目をぎゅっと閉じてしまった。
「あの…っ!私…不知火さんが…すっ…」
不意に塞がれた口。
優しくて温かい感触。
目を開けると不知火さんが私に…キス…していた。
「…っ!!!!!????」
驚いて離れようとした私をぐっと引き寄せて…抱きしめられた。
いつも微かに感じていた不知火さんの香水の香りがダイレクトに伝わって…。
「悪い。その言葉、俺に言わせてくれねーか」
耳元で不知火さんの声が踊る。
「ずっと…惚れてた。お前のこと。…好きだ」
もう…驚きと混乱で…。
息をするのが、辛い。
「両想いってことだよな?」
恐る恐る見上げたら満面の笑みの彼がいた。
何も言えなくて。
彼のシャツを掴んで。
コクリと頷いた。
嬉しくて、本当に嬉しくて。
彼が滲んで見えてきた。
「泣くのかよ」
からかうように笑いながら、彼のキスが舞い降りてきた。
少し肌寒い秋の風も。
火照る頬には心地よかった。
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ちー様、当て馬wwwww
ちー様を目当てに読まれた方。
全力で
「ごめんなさいm(_ _ )m」
まさかの初書き、不知火さんと
薄桜鬼では初めての一人称。
やっぱ一人称、難しいや。。。
そして、このコ、千鶴ちゃんじゃないよ。。。www
今、新しいお話を書いているところなので、息抜きになってよかったです。
くこしゃん、海玖さん、こんなんでよかったかしら?;
さて。改めまして。
コラボいかがでしたでしょうか?
お気軽に感想下さいね(*^▽^*)
初めてみふゆのブログを覗いてくださった方。
ありがとうございます!
戯言と主に薄桜鬼の妄想小説を書かせてもらってます。
お時間ありましたら、そちらもご覧ください。
みふゆ