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このブログはみふゆの日常や妄想した拙いお話など思うままに書き綴っているブログです。
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勝手に捧げさせていただきました。
妄想、故にキャラ崩壊。
拙いですが、それでもよろしい方だけどうぞ。
再会したあのコは高校生でした。
最初は賑やかなのが来たなぁと思った。
「わぁ!!ねぇねぇ、怜ちゃん!ルパンの新作だって!ボクこれ見たかったんだー♪これ見ようよ!」
「渚くん!今日は水泳のDVDを借りに来たのではないのですか?!」
「えー、それだけとかつまんなーい☆」
「ハル、それ…」
「借りる」
「…『鯖の全て』…どこから見つけてきたの…」
随分とガタイのいい高校生たちだなー。
あの制服は岩鳶高校…だっけ。
カウンター内で作業しながら、チラリと様子を伺う。
「俺がまとめて借りるよ」
「さっすが、マコちゃん!!」
カウンターに近付いてきた人影にタイミングを合わせてレジ前に立つ。
「いらっしゃいませ。ありがとうございます」
「お願いします」
条件反射のように顔を見て挨拶をすると、
その学生が浮かべていた笑顔に息を飲んだ。
「…」
「……えっ…と、俺の顔に…」
「マコ、ちゃん…?」
「へ…、…えぇ?!もしかしてくましろちゃん…?」
「何、何、何?!マコちゃん、この綺麗なお姉さんと知り合いなの?!運命の再会とか?!」
「な、渚…!」
「…あれ?くましろちゃん?!岩鳶スイミングスクールに通ってたくましろちゃんだよね?!」
私、脳内ぱにっく。
「お知り合い、でしょうか…。じゃあ遥さんも…」
「…。それよりも俺は…」
「?」
「『鯖の全て』を早く見たい」
「遥先輩…」
その時のレジはかなりテンパりながら対応した気がする。
…正直、その後の仕事内容はよく覚えていない。
私の知ってる「マコちゃん」は同じ岩鳶スイミングスクールに一緒に通ってた年下の男の子。
渚くんはマコちゃんより遅れてスクールに来たんだっけ…。
マコちゃんと私は家が近所だったこともあって、マコちゃんは私になついてくれていた。
マコちゃんはどんどんフォームが綺麗になって、どんどんタイムも更新して。
私はマコちゃんの泳ぎを見るといつもワクワクしていた。
「タイムトライアルするといつも私にタイムを伝えに来て…」
いいタイムの時には飛びっきりの笑顔で、
タイムが出なかった時には少ししょんぼりしながら、それでも報告してくれたっけ。
懐かしさに自然と頬が緩む。
私は小学校卒業と同時にこの町を離れた。
町を離れる日。
悲しいようなちょっとむくれたような顔をしたマコちゃんは、最後には私に「また絶対会おうね」と笑顔を向けてくれた。
小さな花束と一緒に。
あれから時は流れて。
高校を卒業して就職した私は、先日この町の系列店に異動してきて働いていた。
「まさかマコちゃんとまた会えるなんて思わなかったな…」
小学生の時と、背格好も声も全く違うのに、彼とわかったのはあの笑顔。
皆を癒しちゃうあの笑顔はずっと変わってなかったんだ…。
「マコちゃん…高3か。背、凄く高かったな…」
そして。
…不覚にもときめいてしまっただなんて、
誰にも言えない。
「いらっしゃ…」
「返却に来ました」
「ありがとう、ございます」
マコちゃんが借りていたDVDを返しに来た。
ぃや、返却なんてうちの店では至極、当たり前のことなんだけど、
何だか緊張してしまって手元がやばい。
「くましろ、さん。今日は何時に上がりますか?」
「へ…?」
驚いて顔を見上げる。
「ちょっと…話したくて。ダメですか?」
「…きょ、今日は早上がりだから18時ですけど…」
「もうすぐだ。じゃあ外で待ってます」
「……はい…」
腕時計をチラリと見て、片手を挙げて笑顔で去っていく彼の背中を呆然と見送った。
すぐ後で同僚から「くましろさん、今のナンパ?!」とからかわれたけど、ちゃんと否定はしといた。
―あ、いた…。
店の外でぼんやりと空を見上げていた彼に声をかける。
夕暮れの余韻に染まる大人びたその横顔に少しドキドキしながら。
「真琴、くん」
「…くましろちゃん!て…あ。ダメだ、つい懐かしくて。ちゃん付けで呼んじゃう」
少し照れながら頭に手を置いてはにかむように笑うマコちゃんにつられるように私も笑う。
「いきなり、ごめんなさい。くましろさんに会ったら話したくなって…」
「敬語、なんだね」
「え…っと、それは…。小さい頃とは違うし、いきなりタメ口で話されても迷惑じゃないかとか…」
「大丈夫なのに」
「ホントに?」
「うん」
「じゃあ…そうする」
どことなくお互いに漂ってた緊張感が、笑顔を交わすことで空気が優しいものに変化していく。
「ごめんね、待たせちゃって」
「そんな!俺の方こそいきなりごめん。…この前会った時、びっくりした。あのあと色んなこと思い出して、くましろちゃんともっと話がしたいなぁと思って」
「私も、色々思い出してたよ」
「会うの、迷惑じゃなかった?」
「全然迷惑じゃないよ!ていうか私の方こそ…」
「俺がくましろちゃんと話したいから来たんだよ」
ね?と首を少し傾げて笑う彼に幼い頃の姿が重なる。
私も笑顔で応えた。
「くましろちゃん、帰ってきてたんだよね?」
「ん、この店舗に異動してきたんだ」
「そうなんだ」
「おじさんやおばさんに双子ちゃんたちは元気?双子ちゃんは大きくなってるんだろうね」
「うん、皆元気だよ。
あー…、立ち話も何だし、どこか移動しようか?」
「え、でももう帰らなきゃいけないんじゃない?」
「まだ大丈夫…」
「でもおばさんたち心配しちゃう」
「くましろちゃん、俺もう高校せ…」
「まだ学生だよ。送って…」
「待って、くましろちゃん。女の人が夜道一人で帰る方が危ないんだから」
マコちゃんが急に真面目な声のトーンになって少し驚いた。
「いつものことだし…」
「だーめ。送らせて?ね?」
「…じゃあ、お願いシマス…」
どっちが年下かわかんないなぁなんて照れくさく思いながら、
自転車を挟んで二人で歩く。
まだ昼間の暑さを残す空気を海風がさらっていくから、心地いい。
「まだ水泳やってるんだ」
「ん、高2の春に水泳部を復活させたんだ」
「わ、凄いね」
「イワトビSCも一時期潰れてたんだけど、復活したんだよ。笹部コーチが経営者でね」
「うわ、笹部コーチ!懐かし~!」
懐かしさもあってか会話は弾んで、あっという間に私のアパートの前まで着いた。
「へー、ここなんだ」
「うん。…じゃあ、送ってくれてありがと」
「俺の方こそありがと。久々に話せて楽しかった」
「私も…楽しかった」
私を見下ろしていた優しい目が少し逸らされて、マコちゃんは小さく咳払いをした。
「また…さ。こうやって話出来るかな?」
「え、でも部活で疲れてるだろうし、そんな…」
「俺がくましろちゃんと話したいんだ。迷惑だったらやめておくけど…」
「…迷惑、じゃないです」
「そっか、良かった」
何だか照れくさくて目を反らしたけど、マコちゃんのホッとしたような声に顔を上げたら、ふわりとした笑顔に出会った。
…れ、冷静になれ、私。
「…あ、でも毎日とか止めようね。お互い気遣っちゃうし。部活のコとかも遊ぶでしょ?」
「じゃあ行けそうな日は連絡するね。メアド…交換していいかな?」
「あ、うん!」
端末に送られてきた番号とメアド。
メアド交換だけで緊張しちゃうとか…。
「じゃあ、また連絡するよ」
「うん、送ってくれてありがと」
「…あ、言うの忘れてた。お仕事お疲れ様」
「ありがと。マコちゃんも勉強に部活お疲れ様」
「ありがと。…何か照れるね」
「…私も」
お互いに照れ笑いなんかしちゃって何だかくすぐったい。
「じゃあ…、おやすみなさい」
「うん、おやすみなさい」
放心状態に近い感情で、彼の背中を見送る。
角を曲がる前に彼が振り返った。
笑顔で手を振ってくれるから、私もつられて笑顔になる。
階段を上って部屋がある二階へ。
玄関を開けて、部屋に入ってその場に座り込んだ。
どうしよう。
この感情、どう表現したらいいかわかんない。
…送り方とかさ、メアド交換とかすっごいスムーズじゃなかった?!
さりげなくなかった?!
今の高校生ってそうなの?!マコちゃんだけ?!
天ぱってたのは私だけ、かぁ…。
「どうしよ、かっこよすぎる…」
あの笑顔、天使でしょ…。
何であんなにかっこいいの…。
…楽しかったし…。
私は訳がわからない敗北感に襲われながら、
手元にあったクッションを抱えて顔を埋めた。
何かが始まってしまったようです…。
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このブログの前からお世話になっているくましろさん。
本当に多岐に渡る知識をお持ちで、いつもブログ記事とか楽しく読ませていただいてます(*´∇`*)
お互いにFree!にハマってることもあって、勢いもあり書かせていただきました!
くましろさん、拙い文章ですみませんm(__)m
続きはいつか書ければ…いいな…(遠い目)