Arnie Gandersen氏も
"The Report takes some time to make its way into the literature"
「調査レポートがきちっとした形で報告書にまとめられ、日の目を見るまでには
それなりの時間がかかりますからね。」
と言っているように、
福島の原発事故の被害がどれほどのものになるかは、
多くの人が犠牲を払った何十年か後にならないと誰にも分からないのでしょう。
25年前に起きたチェルノブイリ事故の被害でさえ、
現在進行形なのです。
ですから
「政府が大丈夫って言ってるから大丈夫なんじゃない?」
と考えるよりは、
「自分でも過剰反応すぎるかなと思う程、
気をつけていてもまだ足りないぐらい」
と思った方が良い。
私はそのように考えています。
この問題はどこの国で起きても
政府は隠したがるんだってことが分かったからです。
もちろんアメリカでも。
後で笑い者になっても、それで結構。
あの時ああしていれば、もっと気をつけていれば.......と
将来、悲嘆にくれるはめになるよりは100倍マシです。
ところで、文部科学省のウェブサイトに
降下した放射性物質(ヨウ素131&セシウム137)の量が
3月19日以降、都道府県別に毎日アップされています。
ここで見れます→環境放射能水準調査結果(定時降下物)が、
毎日、こんな感じの表になってアップされてます。↓

日本国内のニュースを普通に解釈すると、
「福島でおきた最大の事故は3月15日の1号機の爆発であり、
この日の放射性物質の放出が一番多かった。
その後はまぁ落ち着いてきている」
みたいな印象を受けますが、
実際にこの文科省の公表データを見ると、
確かに、3月15日辺りの放射性物質の降下量が増えていますが、
3月20日辺りの方がもっと多いんです。
多いっていうか..........驚愕に値する量です。
その事に気がづき始めて、ブログで訴えている人が多いです。
でも大手マスコミのニュース記事では
全く目にしません。
マスコミは、そして政府は、
こんな大切な事実をさら~っと流しちゃって、
どうして誰も何も言わないんでしょう?
ひど過ぎます。
ヨウ素131の降下量もすごいのですが、
半減期が30年と長く、たちの悪いセシウム137の方に着目します。
3月20日~23日の3日間の間に降下した
セシウムの総量の多い全国トップ5は以下の通りです。
ただし、福島と宮城は非公表ですので、除きます。
距離や、状況から考えて福島が本当のトップ1、
宮城がトップ2である事は間違いないのですが......。
きっと公表できない程の高い数値なのだろうと疑ってしまいます。
1.茨城県(ひたちなか市) 25420 MB/km2
2.山形県(山形市) 6340 MB/km2
3.東京都(新宿区) 6200 MB/km2
4.千葉県(市原市) 3270 MB/km2
5.埼玉県(さいたま市) 2710 MB/km2
この数値がどういうものなのか、以下の例と比べると分かりやすいです。
(MB/km2=Bq/m2です)

広島の黒い雨で降下した
セシウム137の量 493 Bq/m2

核実験が行われていた1957年から
2009年(チェルノブイリ事故分を含む)の
50年間の間に降下した
セシウム137の総量7095 Bq/m2

核実験が一番さかんに行われていた
1963年の1年間の間に降下した
セシウム137の総量1935 Bq/m2

チェルノブイリ事故の年に降下した
セシウム137の量は、
日本の環境放射能と放射線の
グラフをみる限り、1000 Bq/m2前後です。
(参照:K.Shizuma et.al, Health Physics 71, 340 (1996) , SMC JAPAN)
例えば、東京や山形には、
核実験&チェルノ事故の際の分を含む、
過去50年の間に降ったセシウムの量に近い数値が、
たった3日間の間に、降ったことになるのです。
茨城県はその3倍以上の量がたった3日間に。
宮城県や福島県は非公表ですが、
状況から判断して、
茨城県以上の量が降下しているハズです。
6月25日の記事
「東北地方の乳がん死亡率が高い理由
◆チェルノブイリの死の灰は8000km先の日本まで届いていた」
でも書きましたが、
チェルノブイリ事故からもたらされた放射性物質の降下は、
乳がん死亡率を上昇させた可能性が指摘されています。

それに長い期間をかけて被曝するよりも、
短期間に被曝する方が、
DNAの修復作業が追いつかないので、
害が大きいことは誰でもご存知の通り。
この状況、
ど素人の私が考えたって、
非常にマズイことぐらいは分かります。
繰り返しますが、たった3日間の間に
これだけのセシウムが東北&関東一円に降下したというのに、
マスコミは必要な情報を国民に伝えたでしょうか。
3月20日~23日の間、
政府やマスコミは関東の国民に対して、
避難や屋内待機や指示したでしょうか?
マスクや空気清浄機の使用を指示したでしょうか?
大丈夫だ、大丈夫だって、
政府も御用学者たちも
ただちに影響はないって繰り返してましたよね、あの時。
そしてお金をもらって記事を書いて、ニュースを流しているくせに
最低な仕事してますね、日本のマスコミ。
へどが出ます。
なおコチラ→Space of ishtaristのサイトでは、
3号機に関する興味深い分析と考察があります。
とーっても長いんですけど、基本的には、3号機の事故が今回最大の事故であり、
その為に莫大な放射能流出があったということが述べられています。
人類史上最大の愚行は、原子力開発だと思います。
核実験で世界中の大気や海を汚染し、
今もなお原子力発電所の稼働し続け、
自分たちの世代では到底処理できない負の遺産を
何万年も先の子孫に残し続けているのです。
今、人類はエネルギー開発の方向転換を
誰もが一人一人、真剣に考えるべき時期にきていると思います。
「考えたってしょうがない」
「どうせ私には何もできない」
そんなことばかり言って
あきらめて問題から目を背けるなら、
私たちは永遠に被曝し続けていくだけでしょう。

"The Report takes some time to make its way into the literature"
「調査レポートがきちっとした形で報告書にまとめられ、日の目を見るまでには
それなりの時間がかかりますからね。」
と言っているように、
福島の原発事故の被害がどれほどのものになるかは、
多くの人が犠牲を払った何十年か後にならないと誰にも分からないのでしょう。
25年前に起きたチェルノブイリ事故の被害でさえ、
現在進行形なのです。
ですから
「政府が大丈夫って言ってるから大丈夫なんじゃない?」
と考えるよりは、
「自分でも過剰反応すぎるかなと思う程、
気をつけていてもまだ足りないぐらい」
と思った方が良い。
私はそのように考えています。
この問題はどこの国で起きても
政府は隠したがるんだってことが分かったからです。
もちろんアメリカでも。
後で笑い者になっても、それで結構。
あの時ああしていれば、もっと気をつけていれば.......と
将来、悲嘆にくれるはめになるよりは100倍マシです。
ところで、文部科学省のウェブサイトに
降下した放射性物質(ヨウ素131&セシウム137)の量が
3月19日以降、都道府県別に毎日アップされています。
ここで見れます→環境放射能水準調査結果(定時降下物)が、
毎日、こんな感じの表になってアップされてます。↓

日本国内のニュースを普通に解釈すると、
「福島でおきた最大の事故は3月15日の1号機の爆発であり、
この日の放射性物質の放出が一番多かった。
その後はまぁ落ち着いてきている」
みたいな印象を受けますが、
実際にこの文科省の公表データを見ると、
確かに、3月15日辺りの放射性物質の降下量が増えていますが、
3月20日辺りの方がもっと多いんです。
多いっていうか..........驚愕に値する量です。
その事に気がづき始めて、ブログで訴えている人が多いです。
でも大手マスコミのニュース記事では
全く目にしません。
マスコミは、そして政府は、
こんな大切な事実をさら~っと流しちゃって、
どうして誰も何も言わないんでしょう?
ひど過ぎます。
ヨウ素131の降下量もすごいのですが、
半減期が30年と長く、たちの悪いセシウム137の方に着目します。
3月20日~23日の3日間の間に降下した
セシウムの総量の多い全国トップ5は以下の通りです。
ただし、福島と宮城は非公表ですので、除きます。
距離や、状況から考えて福島が本当のトップ1、
宮城がトップ2である事は間違いないのですが......。
きっと公表できない程の高い数値なのだろうと疑ってしまいます。
1.茨城県(ひたちなか市) 25420 MB/km2
2.山形県(山形市) 6340 MB/km2
3.東京都(新宿区) 6200 MB/km2
4.千葉県(市原市) 3270 MB/km2
5.埼玉県(さいたま市) 2710 MB/km2
この数値がどういうものなのか、以下の例と比べると分かりやすいです。
(MB/km2=Bq/m2です)

広島の黒い雨で降下した
セシウム137の量 493 Bq/m2

核実験が行われていた1957年から
2009年(チェルノブイリ事故分を含む)の
50年間の間に降下した
セシウム137の総量7095 Bq/m2

核実験が一番さかんに行われていた
1963年の1年間の間に降下した
セシウム137の総量1935 Bq/m2

チェルノブイリ事故の年に降下した
セシウム137の量は、
日本の環境放射能と放射線の
グラフをみる限り、1000 Bq/m2前後です。
(参照:K.Shizuma et.al, Health Physics 71, 340 (1996) , SMC JAPAN)
例えば、東京や山形には、
核実験&チェルノ事故の際の分を含む、
過去50年の間に降ったセシウムの量に近い数値が、
たった3日間の間に、降ったことになるのです。
茨城県はその3倍以上の量がたった3日間に。
宮城県や福島県は非公表ですが、
状況から判断して、
茨城県以上の量が降下しているハズです。
6月25日の記事
「東北地方の乳がん死亡率が高い理由
◆チェルノブイリの死の灰は8000km先の日本まで届いていた」
でも書きましたが、
チェルノブイリ事故からもたらされた放射性物質の降下は、
乳がん死亡率を上昇させた可能性が指摘されています。

それに長い期間をかけて被曝するよりも、
短期間に被曝する方が、
DNAの修復作業が追いつかないので、
害が大きいことは誰でもご存知の通り。
この状況、
ど素人の私が考えたって、
非常にマズイことぐらいは分かります。
繰り返しますが、たった3日間の間に
これだけのセシウムが東北&関東一円に降下したというのに、
マスコミは必要な情報を国民に伝えたでしょうか。
3月20日~23日の間、
政府やマスコミは関東の国民に対して、
避難や屋内待機や指示したでしょうか?
マスクや空気清浄機の使用を指示したでしょうか?
大丈夫だ、大丈夫だって、
政府も御用学者たちも
ただちに影響はないって繰り返してましたよね、あの時。
そしてお金をもらって記事を書いて、ニュースを流しているくせに
最低な仕事してますね、日本のマスコミ。
へどが出ます。
なおコチラ→Space of ishtaristのサイトでは、
3号機に関する興味深い分析と考察があります。
とーっても長いんですけど、基本的には、3号機の事故が今回最大の事故であり、
その為に莫大な放射能流出があったということが述べられています。
人類史上最大の愚行は、原子力開発だと思います。
核実験で世界中の大気や海を汚染し、
今もなお原子力発電所の稼働し続け、
自分たちの世代では到底処理できない負の遺産を
何万年も先の子孫に残し続けているのです。
今、人類はエネルギー開発の方向転換を
誰もが一人一人、真剣に考えるべき時期にきていると思います。
「考えたってしょうがない」
「どうせ私には何もできない」
そんなことばかり言って
あきらめて問題から目を背けるなら、
私たちは永遠に被曝し続けていくだけでしょう。
