先日お会いした女性との会話。
最近、2度目の再就職が決まった40代のその女性、
転勤族の妻として、子供さんが小さいころは、
家族との時間を優先し、専業主婦生活を楽しんでいたそうです。
約3年前、ご主人の転勤で地元に戻ることになりました。
10年ぶりの再就職を目指し、
ひとまず、派遣社員として1日5時間の仕事に就きました。
派遣社員としての仕事は、制度上、
同じ職場で働く期間は「最長3年間」というしばりがあります。
再就職先での仕事はそれなりに順調だったそうです。
派遣社員としての勤務が2年程経過すると、
働きながらも次の仕事を意識する必要があります。
そんな時、ご主人と職業について話したそうです。
ご主人からの言葉は、なんと、「正社員を目指してみたら?」と。
転勤先では、基本、社宅暮らしとなります。
子どもが大きくなり、県外に進学する等となると、
奥さまは、社宅で1人の時間が長くなります。
社宅には、若い世帯が多く、
今までのように、同年代の子供のお母さん同士、
わいわい専業主婦を楽しむことが難しくなる、と考えたそうです。
ご主人の転勤先で、50歳にもなろう女性が仕事を探すのは難しい。
仕事に就いたとしても、数年間しか働けません。
そこでご主人は「自分の妻の人生はそれでいいのか?」と考えるようになり、
「今後の転勤は単身赴任で構わないので、
君(奥さま)の人生、軸足を自分に戻してみたらどうだい?」とのこと。
そして、その女性は、派遣での仕事を2年間で切り上げ、
「今後、自分の人生の一部とできる仕事を探そう」と
就職活動を始めました。
そして、ごく最近、この度の仕事に就くことになります。
正社員登用の制度のあるパートタイムの事務の仕事です。
新しい仕事についたばかりで、覚えることが多く、
「若いころのように覚えられない!」と感じながら、
最大の努力をしていらっしゃいます。
キャリアコンサルタントである私の目線から見ると、
「速く仕事を覚える」より大切なのは、
「その仕事の本質を分かって、応用力を発揮すること」です。
記憶力に頼った表面的な仕事ではなく、
お客様や社内従業員との関係性を構築し、
顧客満足度の高い仕事をこなすこと。
その女性からは、
「仕事としっかりと向き合い、質の高い仕事をこなす近い将来の姿」が目に浮かびます。
そんな「仕事に正面から向かい合う女性」と話しながら、
「その人なりの活躍の方法」を一緒に探す私の仕事。
楽しくて仕方がありません。
「おんな人生」はステージによって状況が変わります。
その変化の中で、「軸足を自分に戻す」を実践している。
あまりに素敵だったので、シェアさせていただきました!
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まえ ふみ HP情報です