1929年から1940年にかけてMGMは、タイトルに"Broadway Melody"がついたミュージカル映画を4本製作しました。これらのタイトルを見ただけで内容まで分かる人は相当の映画通です。
英語タイトルだけだと、
The Broadway Melody
Broadway Melody of 1936
Broadway Melody of 1938
Broadway Melody of 1940
何だかよく分かりません。
日本語タイトルをつけると、
The Broadway Melody・・・ブロードウェイ・メロディー
Broadway Melody of 1936・・・踊るブロードウェイ
Broadway Melody of 1938・・・踊る不夜城
Broadway Melody of 1940・・・踊るニュウ・ヨーク
だいぶ分かってきましたが、いまひとつですね。
主な出演者を表示すると、
The Broadway Melody・・・ブロードウェイ・メロディー・・・アニタ・ペイジ、ベッシー・ラヴ
Broadway Melody of 1936・・・踊るブロードウェイ・・・ロバート・テイラー、エリノア・パウエル
Broadway Melody of 1938・・・踊る不夜城・・・ロバート・テイラー、エリノア・パウエル、ジュディ・ガーランド
Broadway Melody of 1940・・・踊るニュウ・ヨーク・・・フレッド・アステア、エリノア・パウエル
ここまでくると内容まで分かる人も多いでしょう。
今日は、このうち最も早く製作された「ブロードウェイ・メロディー」をご紹介します。1929年の第2回アカデミー賞で作品賞を受賞しています。
1929年 アメリカ
監督：ハリー・ボーモント
出演：アニタ・ペイジ、ベッシー・ラヴ、チャールズ・キング
歌手のエディ・カーンズ（チャールズ・キング）は、自身が作曲した”ブロードウェイ・メロディー”を興行主に売り込むことに成功する。
折りしも、かつて苦楽をともにした恋人のハンク・マホーニー（ベッシー・ラヴ）が妹のクィニー（アニタ・ペイジ）を伴ってエディのもとを尋ねてくる。エディの計らいでハンクとクィニーは興行主に紹介され、バックコーラスとして採用されることになる。
クィニー役のアニタ・ペイジ
ハンク役のベッシー・ラヴ
興行主の前でダンスを披露するアニタ・ペイジとベッシー・ラヴ。静止画ではよく分かりませんが、実際のダンスを見てもあまり上手いとは思えませんでした。
エディは美しく成長したクィニーに惹かれていくが、舞台を見にきていたプレイボーイのウォリナーがクィニーに一目惚れ、あの手この手でクィニーをモノにしようとしたためひと騒動が持ち上がる。
トーキー草創期に作られたMGMミュージカルで、時々真っ暗な画面に字幕が出るところなどはこの時代の作品らしいです。
ミュージカルであると同時に、その内容は切ないラブストーリーでもあります。恋人のエディが妹のクィニーを愛してしまったことで、姉のハンクが自ら身を引くところは涙を誘います。そして姉妹はカップルを解消し、新たな道に向かって進んでいくのです。
ところでショーガールのダンスはお世辞にも上手いとは言えません。女性たちのダンスは合っていないし、技術レベルも高いとはいえないですね。
当時のショーは、とにかく美しい女性を使い、優雅できらびやかな、豪華絢爛なショーにする、それが最重要課題だったのです。
ショーの一場面
この動画から当時のレビューの一端を知ることができます。
チャールズ・キングが歌う”ブロードウェイ・メロディー”。
ひとりの女性が3分ごろからトゥ・シューズで爪先立ったまま踊るタップは素晴らしいです。
DVDの特典映像に、犬が演じるドッグウェイ・メロディーが収録されています。
「ブロードウェイ・メロディー」のかなりの部分をそのままなぞり犬に演じさせるというもので、最近しばしば見かける犬や猫を使ったCMを大がかりにしたものと考えてもらえればいいです。
これはその一部。抱腹絶倒。大爆笑。必見です。
動画はありませんが。。犬が”雨に唄えば”を歌い踊るシーンです。
同じ年に公開された「The Hollywood Revue of 1929（ハリウッド・レヴィユー）」でフィナーレに歌われている"雨に唄えば"。
当時のMGMの大スターが映っています。ひとりでも分かったらすごいです。
ちなみに出演者は・・・
スタン・ローレル
コンラッド・ネイジェル
ジャック・ベニー
オリヴァー・ハーディ
ジョン・ギルバート
ジョーン・クロフォード
マリオン・デイヴィス
マリー・ドレスラー
ベッシー・ラヴ
ディタ・パルロ
ノーマ・シアラー
バスター・キートン
ライオネル・バリモア
ポリー・モーラン
ジョージ・Ｋ・アーサー
英語タイトルだけだと、
The Broadway Melody
Broadway Melody of 1936
Broadway Melody of 1938
Broadway Melody of 1940
何だかよく分かりません。
日本語タイトルをつけると、
The Broadway Melody・・・ブロードウェイ・メロディー
Broadway Melody of 1936・・・踊るブロードウェイ
Broadway Melody of 1938・・・踊る不夜城
Broadway Melody of 1940・・・踊るニュウ・ヨーク
だいぶ分かってきましたが、いまひとつですね。
主な出演者を表示すると、
The Broadway Melody・・・ブロードウェイ・メロディー・・・アニタ・ペイジ、ベッシー・ラヴ
Broadway Melody of 1936・・・踊るブロードウェイ・・・ロバート・テイラー、エリノア・パウエル
Broadway Melody of 1938・・・踊る不夜城・・・ロバート・テイラー、エリノア・パウエル、ジュディ・ガーランド
Broadway Melody of 1940・・・踊るニュウ・ヨーク・・・フレッド・アステア、エリノア・パウエル
ここまでくると内容まで分かる人も多いでしょう。
今日は、このうち最も早く製作された「ブロードウェイ・メロディー」をご紹介します。1929年の第2回アカデミー賞で作品賞を受賞しています。
1929年 アメリカ
監督：ハリー・ボーモント
出演：アニタ・ペイジ、ベッシー・ラヴ、チャールズ・キング
歌手のエディ・カーンズ（チャールズ・キング）は、自身が作曲した”ブロードウェイ・メロディー”を興行主に売り込むことに成功する。
折りしも、かつて苦楽をともにした恋人のハンク・マホーニー（ベッシー・ラヴ）が妹のクィニー（アニタ・ペイジ）を伴ってエディのもとを尋ねてくる。エディの計らいでハンクとクィニーは興行主に紹介され、バックコーラスとして採用されることになる。
クィニー役のアニタ・ペイジ
ハンク役のベッシー・ラヴ
興行主の前でダンスを披露するアニタ・ペイジとベッシー・ラヴ。静止画ではよく分かりませんが、実際のダンスを見てもあまり上手いとは思えませんでした。
エディは美しく成長したクィニーに惹かれていくが、舞台を見にきていたプレイボーイのウォリナーがクィニーに一目惚れ、あの手この手でクィニーをモノにしようとしたためひと騒動が持ち上がる。
トーキー草創期に作られたMGMミュージカルで、時々真っ暗な画面に字幕が出るところなどはこの時代の作品らしいです。
ミュージカルであると同時に、その内容は切ないラブストーリーでもあります。恋人のエディが妹のクィニーを愛してしまったことで、姉のハンクが自ら身を引くところは涙を誘います。そして姉妹はカップルを解消し、新たな道に向かって進んでいくのです。
ところでショーガールのダンスはお世辞にも上手いとは言えません。女性たちのダンスは合っていないし、技術レベルも高いとはいえないですね。
当時のショーは、とにかく美しい女性を使い、優雅できらびやかな、豪華絢爛なショーにする、それが最重要課題だったのです。
ショーの一場面
この動画から当時のレビューの一端を知ることができます。
チャールズ・キングが歌う”ブロードウェイ・メロディー”。
ひとりの女性が3分ごろからトゥ・シューズで爪先立ったまま踊るタップは素晴らしいです。
DVDの特典映像に、犬が演じるドッグウェイ・メロディーが収録されています。
「ブロードウェイ・メロディー」のかなりの部分をそのままなぞり犬に演じさせるというもので、最近しばしば見かける犬や猫を使ったCMを大がかりにしたものと考えてもらえればいいです。
これはその一部。抱腹絶倒。大爆笑。必見です。
動画はありませんが。。犬が”雨に唄えば”を歌い踊るシーンです。
同じ年に公開された「The Hollywood Revue of 1929（ハリウッド・レヴィユー）」でフィナーレに歌われている"雨に唄えば"。
当時のMGMの大スターが映っています。ひとりでも分かったらすごいです。
ちなみに出演者は・・・
スタン・ローレル
コンラッド・ネイジェル
ジャック・ベニー
オリヴァー・ハーディ
ジョン・ギルバート
ジョーン・クロフォード
マリオン・デイヴィス
マリー・ドレスラー
ベッシー・ラヴ
ディタ・パルロ
ノーマ・シアラー
バスター・キートン
ライオネル・バリモア
ポリー・モーラン
ジョージ・Ｋ・アーサー