商人。 | バーチャルネットプレイヤーキャラクター「明雷GL19」

商人。

中世ファンタジー世界を舞台にしたTRPGだと、良く依頼人としてお仕事を持って来てくれるんだ。

 

大きなキャラバンを持っている人とか少人数で行商している人とか色々居るんだけど、冒険者としての顔を持っている商人もたくさん居るんだ。

 

珍しい生地とか香辛料といった嗜好品、お薬とかの日用品、鋼材とかの原料なんかを商う商人さんは、地域と地域を渡り歩いて買い付けたり売ったりを繰り返しているんだ。

 

船を使うことも多いし、陸路で行く事も多いんだ。

香辛料なんかだと、取れる地域じゃものすごく安いんだけど、取れない国じゃ同じ重さの銀と交換するくらいの貴重品として扱われたからね。

他にもお茶とか絹とか、そういったモノが商人の手を介して高値で取引されたんだよ。

 

庶民には一生お目にかかれない高級品・・・でも原産地じゃ二束三文。

 

これは旅がものすごく危険だったからなんだ。

野生の獣とか、盗賊。 海だと嵐や凪だって充分に脅威だったし、途中で食料や水がなくなっちゃう事もあって、行商って危険と隣り合わせだったんだよ。

だから失敗する人がたくさん居たんだって。

いや、殆ど失敗してたんじゃないかな?

 

だから行商で買い付けてきた商品には目が飛び出すくらいの値段が付いたんだ。

ファンタジー世界だと、現実以上に恐ろしいモンスターが待ち構えているから危険度は更に上がっちゃうんだよ。

 

でもそんな危険を潜り抜けた商人は、一生遊んで暮らせるほどの財産を手に入れる事が出来たんだ。

そのお金を資本金にしてもっと大きな商売を始める人も多いんだよ。

 

だから商人は、自分が戦えない代わりに冒険者を雇って護衛してもらったりする事が多いの。

モンスターを倒さないと手に入らない珍しいアイテムなんかは、冒険者に直接依頼することもあるしね。

例えば熊の胃袋とか、薬として売れるものもあるからね。

 

ほら、コンシューマRPGで、モンスターを倒したらお金が手に入るでしょ?

あれってモンスターが残した毛皮とか骨とかを商人が買い取ってくれたって事なんだ。

筋の省略って言うのかな?

 

ゴブリンとかコボルトみたいに、実際にお金を抱え込んでいるモンスターも居るんだけどね。

ドラゴンも財宝を溜込んでいるモンスターだよね。

 

ともあれ、商人ってファンタジー世界じゃ結構危険な職業なんだ。

お金の数え方だけ覚えてれば良いってわけじゃ無くって、時に自ら武器を持って戦えないと旅先で倒れるしかないからね。

目利き、計算、戦闘、交渉。 意外とやる事の多いお仕事なんだよ。