学習したことを記憶に残し、次回必要な時にスピーディーに再現し応用できるような記憶にしておくには、復習が欠かせません。

復習の間隔は人により様々ですが、長期の訓練や記憶が必要な試験では、あまり悠長な間隔を置いた復習では効率が悪くなりがちです。
私が大学入試で急激に成績を上昇させ合格できた時の方法は、「4回」に復習(初回も含む)を分け、「連日」こなしていくという方法でした。

しかしなぜ、4回に復習を分け、連日こなす方法を選んだのでしょうか?

それは、別記事にも記したように、忘却曲線の主張に従い、睡眠を挟むことで「記憶を増強していく」ため、というのが一つの理由です。

しかし、それだけではありません。

復習を4回に分けると、各回で学習の負荷の掛け方を変えることができ、「負荷を分散」して取り組むことができます。無駄な苦痛を減らし、楽に続けることができます。


$~勉強の極意~ "アプリアシスト型" 勉強法

①回目:[とにかく「ざっくり」全体をこなす]
全体を一通り頭に入れればよい、を目標とする。自力で解いてみるが、どうしても理解できないところは「とばず」。解説を読み、キーワードをマーカーや囲みで印をつける。


$~勉強の極意~ "アプリアシスト型" 勉強法

②回目:[すべて理解しようとする]
1回目と同じように解説を読み、とばしたところを調べたり、考えたりして一通り理解する。書き込んだりする。細かい部分の色分けなどもして理解しやすい紙面にしておく。


$~勉強の極意~ "アプリアシスト型" 勉強法

③回目:[流れに乗って自力で解答しようとする]
なるべく自力で解く。ここで自力で解ききることを目標にする。大体解けるようになっいて、気分がよくなる。その気分のよさでで解ききる。分からなければ解説をみたり、調べたりしてさらに深い理解を試みる。


$~勉強の極意~ "アプリアシスト型" 勉強法

④回目:[スピード感を持って習得する]
自力でスピードをもって解き直す。ここに来ると、かなり楽しくなっている。試験本番ですぐに対応できるようにスピード化しておくと、応用した問題へ利用するときも応用しやすい記憶となっている。

このような「負荷の分散」に加えて、「達成感の連鎖」も期待できます。
各回の学習目標が、「ざっくりの理解」→「理解する」→「自力で解いてみる」→「スピード化」と、達成しやすい目標に分けられているので、一回で無理して完璧主義に理解する必要がなくなります

ですので、「達成感が得やすく」学習を始めると気分が良くなり、その気分の良さで理解力が高まり、また、次の学習に取り組みやすくなる、という良い循環が作り出せます。

分散して「小さい単位」で多数の問題や単元に取り組めるので、"ヨコに広げた"「並列型」の学習計画の実行が可能です。これは計画の「全体をこなす」ことを容易にします。

「記録が取れる」ことは勉強記録代わりにもなります。
日付と達成度が一目瞭然ですので、振り返るときに、いつ、どのくらいの達成度まで学習したかが分かるので、学習管理がしやすくなります。

このように、4回に復習(初回学習回も含む)を分散させることにより、「並列的に」学習をすすめられます。


$~勉強の極意~ "アプリアシスト型" 勉強法


「総復習」が容易
このように復習をしておくと、模擬試験や試験本番のまえに記憶や技能が十分ストックされているので、「総復習」も手軽に取り組めます。

☆ 週一や月一、模試前に、ストックされた復習の「総復習」を行えば、ほぼパーフェクトの記憶効率で学習効果が望めます。


復習の管理はこのように「システム化」しておくと、かなりルーチン化され、毎日学習計画をやり直す手間が省け、無駄な時間を使うこともありません。

復習の間隔は人それぞれですので、特に「4回」でなくとも、何らかの「復習システム」を自分用に作ることが、「一夜漬け」ではとても追いつけないような学習効果、毎日の計画の手間を省くこと、そして結果を出すための良い手段かもしれません。

(※ もちろん、学習には「直列型」の学習も必要です。一つの難問だけに長時間時間を掛けて、解ききる、という経験「も」必要です。しかし、試験は全体の項目を精度を高く記憶、応用することがメインですので、基本は復習を基盤とした「並列型」で行うほうが効率はよいと私は考えています。「直列型」についてや、他の復習事項については、別の回に書きます。まだまだありますのでよろしければご覧下さい。)


App Store: [京大生が作った] 4日復習ノート
$MY iPhone アプリ  :     MY iPhone Apps

復習通知は「すっぽかし」にも対応しているので、気軽に復習が続けられます。
App Store: [京大生が作った] 4日復習ノート