顕在意識や思考が自分自身だと感じています。
自分の頭で考えて、
モノゴトを決めている、
という感覚ですよね。
しかし、ベンジャミン・リベットという
生理学者の人が行った実験で、
実際はそうでもないということがわかっています。
実験の詳しい内容は、↓の本に出ています。
「マインド・タイム 脳と意識の時間」
実験の結果をごく簡単に言うと、
人が意思決定をしたと自覚する約0.35秒前には、
すでに脳内には電気的な変化が起きている、
というものです。
どういうことかというと、
自分で「決めた」と気づいた時には、
すでに脳内では
何らかの指令が出ているということなんです。
自分が「決めた」つもりでも、
実際は脳内のなんらかの活動の結果として、
そう「決めた」と感じているんです。
これはふだんの私たちの実感とはかけ離れているので、
簡単には受け入れられないかもしれません。
この結果を別の言い方をすると、
潜在意識から浮かび上がってきたものを
顕在意識が受け取るとも言えるかもしれません。
そういう意味で言うと、
よく考えた上での意思決定も、
実際はどういうことなのか
非常に微妙な問題になってきます。
もしそうだとすると、
直感で受け取ったものを、
思考であれこれ歪める必要も
ないと言えます。
その意味でもぜひ直感を信頼してください。
