入居者退去後もポストの投函口をふさがない
こんにちは、アメちゃんです。
本日のテーマは
「入居者退去後もポストの投函口をふさがない」です。
あれ、あれ、それ逆じゃないの、と
思わず声を上げた大家さんもいらっしゃったのではないでしょうか。
確かに、賃貸経営の教科書では、
退去したら、集合ポストの投函口をシールで綺麗にふさぎましょう、
と書いてあります。
そうしておかないと、投げ込まれていくチラシ類で、
エントランス周りが散らかり、
汚らしくなってしまうからです。
しかし、賢い大家さんは、
定石といわれているノウハウの意味を
考えながら行動する必要があります。
定石と言われることを盲目的に受け入れてしまうのは
芸がないのです。
アメちゃん、ファミリー物件については、
1年に１回くらいは、
ご入居者が退去しても集合ポストをふさがないで
そのままにしておきます。
それはなぜか。
実は、投げ込まれたチラシを観察したいからです。
投げ込まれるチラシには、いろいろなものがあります。
多いのは、宅配ピザや、お弁当、
ヘアーサロンといったところでしょうか。
しかし、チラシの中には、
ファミリー賃貸物件のライバルである
マンションの販売や戸建て分譲の不動産業者のチラシも
かなり数多く入っています。
つまり、
投げ入れられた不動産チラシをチェックすることで、
分譲物件の価格や設備等が把握できるのです。
しかも、重要なのは、
あなたの物件と同じエリアでの状況が
よく理解できるということです。
それらの情報を見て比較をすれば、
現在入居しているお客さんが、どのように行動するか想像もできます。
分譲物件の方が、明らかに割安であるとか、
便利で快適な生活ができると思えば、
あなたの物件での生活を捨てて、出て行ってしまうのは、
当然のことなのです。
あなたは、利回りを確保しつつ、
近隣の分譲仕様や価格設定についても
常にキャッチアップしていかなければならないのです。
大家さんは、競合する他の賃貸物件については、
アンテナを張っていることは多いかもしれません。
周りの物件が賃料を下げているから、うちも調節をするか、
○○の設備を導入している物件が多いから、うちも設置するか、
と考えたりしています。
でも、それらは、あくまで賃貸物件の中での比較です。
しかし、あなたの物件を利用してくれている入居者は、
賃貸だけでなく、分譲購入という選択肢についても
常に考えているのです。
大家さんは、他の賃貸物件との比較だけで考えがちですが、
ご入居者は、賃貸か分譲か、という視点でも考えている
ことを忘れてはいけません。
そのためにも、大家さんは、
分譲物件というライバルの動向についても
十分に把握する必要があります。
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