結果 1━0で日本の勝利
サイドをえぐった回数
日本:29回 キプロス:11回
バイタルエリアを有効活用した回数
日本:10回 キプロス:1回
カウンターの回数
日本:2回 キプロス:3回
ナイスシュートの本数 ※ナイスシュート━━GKのファインセーブ、微妙なオフサイド、バー&ポストに阻まれてゴールにはならなかったものの惜しいシュート。
日本:2本 キプロス:なし
ワールドカップでのギリシャ戦のシミュレーション試合となったキプロス戦。キプロスはFIFAランク130位の格下なので、90分間なにもさせずに終わると予想していたのですが、先にサイドをえぐったのも、先に裏を狙ったボールを蹴ったのも、日本ではなくキプロスのほうでした。
が、キプロスの健闘はほぼここまで。それからは左サイドの長友の大暴れを中心に、延々と日本がゲームを支配します。
ただ、長友の左サイド突破は機能しまくったのではありますが、高さで上回るキプロス相手に単純なクロスが目立ったように思います。もっとカットインからの崩しなどを見たかったところ。
前半28分と42分、柿谷のポストプレーからチャンスが生まれました。ゴールにはならなかったものの、私が最も期待していたシーンです。
日本は空中戦ではなく地上戦で戦うべき国です。もっとこのような攻めを積極的にしかけるべきです。
ワントップ柿谷の代表での仕事は得点というより、コンビネーションでの崩しの起点になるプレーだと思います。そうした点では存在感を存分に発揮できていました。
前半はボックス内で混乱していたところに走り込んだ内田が押し込んだゴールで先制。きれいな形でのゴールではありませんでしたが、日本はこのような地上戦でのゴールを狙うべきです。
後半も日本は細かいコンビネーションでのセンターアタックを2回ほど見せました。
が、客席を沸かせたのが長友のカットインミドル。ゴールにはならなかったものの、長友のパワーシュートに歓声が沸き起こりました。
が、たしかにそれは長友の武器ではあるのですが、長友がボールを持っていたとき、バイタルエリアのギャップに柿谷がポジショニングしていたのです。その柿谷を使ったポストプレーでの崩しというのも、これからバリエーションのひとつにくわえていってもらいたいと思いました。
あと注目したのが右SB・酒井宏樹のライナークロス。どうせクロスを入れるのなら、このときの酒井宏樹のようなスピードボールのほうが効果的だと思います。
日本は多くのチャンスを生み出したのですが、結局、内田の1点のみに終わりました。格下キプロス相手に3点はきめてほしかったのですが、やりたいことはやれていたと思います。
ベストシュート━━(後半)日本、香川のミドルシュート。
ベストタテパス━━(後半)日本、長谷部の裏へのロングパス。
ベストクロス━━(後半)日本、酒井宏樹のライナークロス。
ベストインテリジェンス━━(後半)日本、山口のヘッドでの折り返し。
ベストドリブル━━(前半)日本、長友の左サイド突破。
ベストファンタジー━━日本、本田のクサビをワンタッチヒールで後ろにフリックしたプレー。
ベストディフェンス━━(後半)日本、吉田のスルーパス攻撃を防ぐインターセプト。
ベストセーブ━━(前半)日本、川島のスルーパス攻撃を防ぐフロントダイブ。
ベストプレーヤー━━後半のみの出場ながらも、見ていて安心できる守備を披露し続けた吉田。