8年たっても成長が見られない清水秀彦さん…… | ギタリスター誕生~ギター500年の歴史がここから変わる~

 現在、フジ・サッカー中継の解説者をほとんどひとりでつとめている清水秀彦さん。結論から先にいわせてもらいますと、私は彼の解説が好きではないのです。

 

 
 「ロナウジーニョの影に隠れてますけど、デコという選手は非常にテクニックがありますよね」

 
 「シャビもイニエスタも背は小さいですけど、テクニックがあればサッカーというのは充分通用するんですよね」

 
 「今のはアウトサイドでカーブをかけたスルーパスですね」

 

 
 ……清水さんの解説というのは、だいたいこれで終わりなんです。そこからさらに深い話があるのかと期待させておいて、常にそれで終わりなのです。冷静な語り口調にだまされているためか、あまり清水さんを悪くいう人を見かけないのですが、よく聞くと話に具体性やふくらみはほとんどありません。

 

 
 私は2006年のドイツワールドカップを最後にサッカーから離れ出し、ユーロなどの大きな大会の試合をたまにちらっと観る程度になっていき、今年(2014年)から地上波だけではありますがサッカー観戦を再開させました。実に8年ぶりのことです。

 

 
 そして8年たった今なおフジの解説をつとめている清水さんも、『あれから8年たったのだから、清水さんも解説者としてそれなりに成長しているだろうな』と期待したのですが、8年たっても清水さんに成長や変化は見られませんでした。

 

 
 『マンチェスターは縦に急ぐ傾向がありますね』━━マンUは伝統的にそういうチームです。

 

 
 『ツータッチ、スリータッチではなくワンタッチでつないだほうがチャンスは生まれるんですが』━━そんなこと素人でも知ってます。ピッチのどのあたりから、誰のどんなプレイを起点に、どんなふうなワンタッチプレイをやればチャンスが生まれるのか?それを説明するのが解説者の役目でしょうが……。

 

 
 似たような解説者にテレ朝のセルジオさんがいますが、セルジオさんは“名物オヤジ”としての存在感が絶大なので許されるのです。

 

 
 しかしフジの場合、【紳士的かつ熱い若手アナ+落ち着いた知的解説者】という感じなので、清水さんの浅い解説では満足できないものがあるのです。

 

 
 ……もしも清水さんがフジ以外の局の解説者だったなら、私はたぶんこのような記事は書かなかったと思います。しかし、フジのもうひとりのサッカー解説者だった風間八宏さんがあまりにも偉大な解説者だったので、どうしても風間さんと比較してしまうのです。そして比較すればするほど清水さんの能力の低さが明瞭になっていくのです……。

 

 
 これから先も清水さんが解説者として成長することはないでしょう。そしてフジでサッカーが放送されるたびにテンションが下がってしまう日々は続きそうです……。

 

 

 

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