神秘体験/弓月 城太郎
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 最近、読んだ本のご紹介~♪


宗教と科学を統一的に扱った意欲作。 と書くと『とある~』を連想される方も多いかもしれませんが、こちらは本格科学小説ですよ。


 著者の弓月城太郎さんが描き出す世界――「転生の秘蹟」によって蘇った柚月恭司は、一分間に百万字の速読術、IQ200以上の天才少年。


 中盤は日記形式にて、恭司の思索痕跡をたどることで、読者の思索欲・知識欲をくすぐる構成となっています。


 ふと感じたのですが、翻訳実話小説のような印象を受けました。

理系学部の方で、『カッコウはコンピュータに卵を生む』と言えばピンとくるのではないでしょうか。ただの小説とは違いますよ、と言いたかっただけなのですが。


 個人的には、将棋が好きなこともあって、コンピュータ将棋の世界大会挑戦が面白かったです。ACM国際プログラミングコンテストみたいで、興味津々。


 実はくだんの弓月さん、最近大手のブログで作品が紹介されたことで一躍脚光を浴び、自前の精神波量子脳理論(小説のネタ)で科学者の牙城Hatenaに乗り込んじゃった格好になってるんですよ。


 SFは科学を超えられるか? な~んちゃって♪ どうなりますことやら、ワクワク。


(また理系ネタが・・・すんません)


 ――と長くなりましたが、知識欲・思索欲に富む読者の方なら、ぜひともおすすめしたい一作ですよん。