「つい先日まで私達は仲が良かったんです。
だけど、仕事でギクシャクしてから
笑って会話できなくなってしまいました。
今では彼にきつく言われるのが怖くて
ビクビクしてしまいます。
そんな私を見て
彼も苛立ってるのではないかと思うんです。
仕事でも話さなきゃいけなくて
声をかけると冷たくされて後悔します。

好きだけど…私、彼のことが怖いんです。
矛盾してますよね…。
一度失った信頼や好感度って
取り戻せないんでしょうか…?」



Sさんから、こんなコメントをいただきました。


話しかけたいけど、彼が怖くて
萎縮してしまう・・・
そんな気持ちが
「好きだけど・・・怖い」と矛盾に感じているのでしょう。


「怖い」と思わせる彼は
性格的に「支配的な父親」の要素を持っています。


「○○すべき」という考えが強く
厳しいけれど、責任感のある人です。
同時に、
他者の心を気づかうことが不得手な
部分があります。

こういったタイプは
頑固かつ
やりたいようにやっていく気ままさがあるので
しばしば
人間関係のトラブルに見舞われます。


Sさんは「仕事でギクシャクしてから」
と書かれていますが
彼にとっては、他者とのギクシャクは
珍しいことではないので
気にしないほうが良いでしょう。

「えっ。彼は、うまく立ち回ってて
トラブルとかなさそうですよ」


とおもうかもしれませんが
「トラブルを周囲に悟られない」
技量を、彼は持ち合わせています。

彼が苛立ってみえるとしたら
ビクビクしているあなたにではなく
「もっと普通に話してくれてもいいのに」
というところでしょう。

「でも、彼の前では、素直になれない・・・」
とおっしゃるでしょうか。

では、Sさんに
ひとつ、彼の秘密をお話ししましょう。


先にお話した
「支配的な親」と
「他者の気持ちを気づかうことが不得手」
な要素を持った性格は
エリック・バーンの交流分析でいう
「CP型・AC欠乏型」です。


CPは、厳しい親。ACは、従順な子供のようなものです。

彼は、八つ当たりや不満がでやすいひとなのです。

そんなタイプととても
「相性の良い」タイプがあるのです。

それは、
「支配的な親」の要素が低く
「人の気持ちが気になる」女性・・・

言いかえると
「ちょっと不安になったり」
「相手の気持ちを考えすぎて」
「言いたいことを遠慮してしまうところがある」
女性。


つまり
男性の前で、ちょっとビクついてしまうような
女性が、
自由奔放と萎縮の組み合わせで
特に、
男性がわにとっては、
「なんかこの人とはいい感じ」
と思うパートナーなのです。


お互いに、自分にない美点を
充分に味わえ、助け合える関係なのです。


とはいえ、
彼も、あなたが「素直な自分を出せない」
でいることを、よしとはしていません。

仕事でギクシャクしてしまうことがあったとしても
彼は
「時には遠慮なく、俺に接してほしい」
と思っています。

もともと、性格的な相性はとても良いので
わだかまりは、
あなたの方から解いたほうが良いでしょう。

何もなかったように話しかけ続けてください。

そうすれば、
また仲の良い二人に戻れますよ。