ある会社員のかたから、教えてもらった話です。
彼は、配置転換をきっかけに、プレッシャーと
同僚のいじめから、欝を発症し
数ヵ月後に、復職しました。
「すべてに自信がなくなったんですね」
彼は振り返ります。
「新しい、慣れない仕事。
上司に、できないやつと思われてないか。
気が利かなくて
まわりから、嫌われていないか?・・・
そんな態度が伝わったんでしょうね。
質問しても、鼻であしらわれる。
ミスをしても、自分だけが責められる。
部下にも、なめられてました」
でも、
がんばれば、いつか、認めてもらえる・・・
そんな思いで仕事を続けるうち、
一睡もできなくなり、
会社で倒れてしまったそうです。
復職した彼は
二度と同じ轍(わだち)は踏みたくない、と
考え方を変えたそうです。
「嫌われようと、してみました」
彼は、笑います。
「それまでは、
嫌われないように、もめないようにと
考えてました。
でも、
嫌われてない人って、いないんですよね。
というか、
悪口を言われない人はいない。
ぼくらは、職場を回すのが仕事。
いやなことも、部下に頼まなくちゃならない。
できないことは、上司に、断らなくちゃならない。
それなら、自分のやりたいようにやって
嫌われてしまおうと」
彼の考えは、卓見だと思います。
普通は
「嫌われると、
自信がなくなるんじゃないの?( ̄□ ̄;)!!」
と思いますよね。
でも、
人って
「仕事のできる人」
「人気のある人」
「自分が我慢してることをやってしまう人」
が嫌いなんです。
ただ、そういう人は
陰では、なんやかんやと言われても
面と向かっては攻撃されない。
意外と、
周りの空気的には
認められてないでしょうか。
攻撃するにしても
「嫌い」の理由が、単に
「自分の思い通りになってくれない人」
なので、
下手をすると、嫌う自分のほうが
逆襲されたり「悪者」になってしまう
恐れがあるから
攻撃できないんですね。
それよりも、
前出の会社員の彼のように
まじめなのに
集団の中で、軽く扱われる感のある人は
「嫌われている」
というより
「自己主張がないので、
やつあたりしても受け入れてくれる」
と、
鬱憤を晴らす標的にされているだけ
だったりするのです。
ですから
他者の気分に、気兼ねするのは
むしろ、
自己主張がない=自身がない=自信がない
に連鎖してしまうのです。
自信を持ちたい・・・
と思ったら
嫌われてみましょう。
誰かのOKより、自分にOKをもらえるよう、
行動してみましょう。
究極的には
「自分を信じること」が
自信を持つことなのです。