タイトルは、確実に増えているご相談なので


月曜の前に、アップします。



①「仕事がつらくて、やめたい。


重責と人間関係で、心臓が痛い。


でも、次のことを考えると


我慢したほうがいいかと思う」



②「眠れなくなり、ミスが続いた。


内科を受診したら「うつ」といわれ


一年休職した。復帰したが、上司から


「よく戻れるね。やめたほうがいいよ」


といわれて、また悩んでいる」




まず、①のご相談ですが


内科、とくに「心療内科」の受診をお勧めします。



薬に不安を感じるかたも多いですが


ジェイゾロフト、メイラックスは、


適宜な処方であれば、


人格に影響を及ぼすことはありません。



脳のセロトニンを増やし


うつ状態・パニック状態を緩和し


緊張を解いて


休むための素地を作ります。


処方されても、だんだんと減薬し、


元気になったかたがたくさんいます。



からだに不調が出ているのは


「あなたは、【自分は大丈夫】と思っているけど、


休んでいいんだよ」


という


自分の心の声なのです。



医師が


「仕事はお休みしたほうがいいでしょう」


というときには、


診断書を書いてもらい、休養をとっていいのです。



「休むのは気が引ける」


「復帰したときに自分の席はないかもしれない」



そう思って、我慢するかたもいますが


その責任感や慎重さという美徳を


利用して、追い込まれた状況ではないかと


振り返ってみていただきたいのです。



病気になったとき、


ひとには「休養」し、不調をなおす権利があります。



また、②のように


復帰した後で、退職勧告のようなことをする


上司がいたら


それは、働く権利を脅かす「ハラスメント」です。



以前、


「エネルギーバンパイア」の項で記しましたが



会社には、


従業員が安心して働ける環境を作る義務があり


パワハラが行われていたならば


使用者責任が問われ


裁判をおこせば、会社に勝つことができるのです。



実際に裁判に持ち込まずとも、



民法の使用者監督責任を


示せば、会社は、あなたの希望を


聞き入れる可能性が高くなります。



特に、



つらくなるほど会社で不遇な目にあっている方は



「まじめで責任感が強い」



「責任転嫁しない」



という、本来は優秀な仕事を成し遂げる資質に



一部のこころない輩がつけこんでいるのです。




多くの会社が合理化を推し進めている現今では


「生き残ること」が、


従業員の仕事になってしまいました。



他者を思いやれる人や


自責の念を持ちやすい人が


いじめや、退職勧告のターゲットにされています。


それは本来、


蹴落とそうとする側に問題があるのです。



がんばって仕事に耐えて


つらい思いをしている人が負う責任ではないのです。



むしろ


休むことが、休職に関する会社のハードルを


さげることになり、


福利厚生の促進の面で、仕事を果たすことになります。



また、同じ悩みを同僚や部下が持ったときは


心強い相談者になるのです。



それは、経験した者にしかできない


尊い仕事なのです。




会社を辞めるかどうかは


休養した後に


ゆっくり考えても大丈夫です。



考えた結果、


辞めても、続けても、どちらでも


好きなほうを選んでいいのです。



意外とすんなり、復帰できたというケースも多いですし


辞めたとしても、


その後に、


もっと自分に合った職場が見つかったケースも


あります。




ひとつだけ大事なのは



「休んだ自分を責めないこと」



今まで、


一生懸命やってきた自分への褒美と思ってください。



そして、


ゆっくり空を流れる雲を眺めてください。





辞めても、続けても


あなたの「選択」が一番正しいのです。