私は時々、自己催眠で
「今の私に一番会いたがっている副人格」
に会います。
副人格というのは、
自分の心のひとつひとつを
擬人化したものです。
催眠状態に深く入ると、
副人格と対話することができます。
昨晩 現れた副人格は、
金色の菩薩の姿をしていました。
私は副人格に尋ねました。
「あなたは、何をするために
私の心の中に住んでいて
くれているのですか?」
副人格が答えました。
「私を見て楽しい気分になったり、
笑いたくなったりしますか?」
「いいえ。
とても穏やかな平和な気持ちになります」
「あなたは、人を笑わせて
楽しませたいのですか?
それとも、穏やかな気持ちに
なってもらいたいのですか?」
「穏やかな気持ちになってもらいたいと思っています」
「ならば、楽しませようとするのは
止めなさい」
「でも、それではお客さんが来てくれないのです。
人はどうしても強い刺激を求めます。
だから、一緒にいて、安心できる人より、
楽しい人に人気は集まります」
「では、あなたは、あなたのところに
来てくれたお客さんを
楽しませることができるのですか?」
「いいえ。
いろいろ試行錯誤したのですが、
それは私には無理だと分かりました」
しばらくの沈黙の後、
菩薩の姿をした副人格が言いました。
「私は、ここから動きません。
人が私のところにやってきます。
神や仏は、人が会いに来るのを
待つだけです。
悪魔や鬼は、友人のふりをして
人に近づいてきます」
「ただ、待てばいいと?」
「そうです。
あなたは、ただ堂々として、そして
穏やかにしていればいいのです。
あなたのところに来てくれた人に
安らぎを与え、成長を促して
あげればいいのです。
楽しませることは、
あなたの役目ではありません。
癒すこと、成長させることが
あなたの役目なのですよ」
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