世間とは広いようで狭いものである。
沖縄に住み始めてからのここ四年ほどは特にそれを痛感する。
まあ面積で言うと沖縄本島は北海道の70分の1程度しかないので、本当の意味でも広くは無いのだが。
しかし沖縄においてその狭さを痛感するのは、面積以上にその横の繋がりなのである。
うちなー(沖縄)の精神は『ゆいまーる(助け合い)』『いちゃりばちょーでー(一度会ったら兄弟)』の言葉に凝縮されている。
旅行で沖縄を訪れたことのある方ならきっとご理解いただけると思うが、うちなーんちゅ(沖縄県民)は普段は意外とシャイなのだ。
話しかけてもそっけなかったり、中々目を合わせてくれなかったりすることも多いが、一度泡盛を飲むとそれが180度変わる。
親身に人の話を聞いてくれるし、そしてよく話す。
同じ苗字が多い為かファーストネームで呼ぶことが多いのもまた一層距離を縮める。
先ほどの『ゆいまーる』『いちゃりばちょーでー』は、そこから始まるのだ。
酒に酔い、陽気に歌い踊る姿はメキシコ人のそれと重なる。
時間にルーズなところまで(笑)。
これは表現として『狭い』ではなく『濃い』と言った方が正しいのかもしれない。
そしてここに述べたのは血縁以外の繋がりだが、血縁的な繋がりもこれまた多い。
~続く




