新しい出会いには欠かせない、自己紹介。
その中でも職業についてうまく話せるかどうかは特に重要です。
会社員でも、個人事業主でも、主婦でも、
生活の大部分をその職業にある自分として
生きているわけですものね。
現在の職業だけでなく
経歴として過去の職業を説明する場合も同様です。
あなたは、ご自分の職業をどんなふうに説明していますか?
「IT系の営業です」
「制作会社の事務です」
「普通の主婦です」
なんて言っていませんか?
もしそうだとしたら…
今すぐやめましょう!
せっかくの出会いが実りのあるものになりません。
なぜかというと、
あなたからどんな影響を受けられるのかが
わからないからです。
自己紹介を聞いてくれている人は
「あなたから与えられる影響はなにか?」
を知りたいのです。
それがわかって、興味があれば
その後の話題ははずみ、人間関係も繋がっていきます。
そんなこと言っても、
ただの会社員だし、主婦だし、
影響なんて与えられないよ!!
と思いますか?
そんなことはありません!!!
社会に生きている以上、
誰もが誰かに影響を与えて生きています。
すべての人が影響力を持っています。
その影響力を「職業の説明」に落とし込む
コツをご紹介しますね。
自分の職業を説明する場合
イメージを伝えることが大切です。
この人はこんな仕事をしているのかな~
と、
なんとなくでも想像してもらえるようにしましょう。
「IT系の営業です」
「制作会社の事務です」
業界を知っている人には伝わりますが
そうでない方にはぴんとこないのではないでしょうか。
「普通の主婦です」
にいたっては、
まず「普通の」という言葉は余計ですよね。
謙遜のつもりから出る言葉かもしれませんが
あえてその他大勢感を出すような言葉は
コミュニケーションを邪魔してしまい
聞き手を困らせることもあります。
そして「主婦」はカテゴリーが大きすぎて
ステレオタイプなイメージしか湧きません。
もう少し具体化したほうがいいでしょう。
他業界の人にぴんとくる伝え方って?
主婦業を具体化するって??
ここで、影響力、つまり人とのかかわりについて考えます。
・あなたの職業は誰に向けたものですか?
・その人にどんなふうに役立っていますか?
・どんなときに喜んでもらっていますか?
これらの問の答えが
あなたの影響力を表すものであり、
職業を説明するヒントです。
誰に向けたものでもない、
誰の役にも立たず喜ばれもしない職業なんてありません。
ご自分の職業にあてはめて考えてみてくださいね。
IT系の営業さんなら…
・あなたの職業は誰に向けたものですか?
→企業の社員教育担当者
・その人にどんなふうに役立っていますか?
・どんなときに喜んでもらっていますか?
→社員教育効率化のためのシステムを販売し
業務時間の短縮につながったと喜ばれている
自己紹介として使うなら…
「eラーニングシステムの営業をしています。
社員教育の効率化をめざして、
企業の人事部の方をサポートしています」
eラーニングシステムという具体的なモノ、
人事部の方という具体的なヒトが入り、
かなりイメージがわくようになりますよね。
主婦の方なら…
・あなたの職業は誰に向けたものですか?
→夫と3歳の娘
・その人にどんなふうに役立っていますか?
・どんなときに喜んでもらっていますか?
→毎日の食事を作っている。
新しいメニューを出すと喜ばれる。
自己紹介として使うなら…
「夫と3歳の娘と暮らす主婦です。
家族の喜ぶ顔が見たくて、
クックパッドで新しいレシピを探して
作ってみるのが好きです」
明るい家庭の様子が伝わりますよね。
それほど変わったことをしていなくても
伝えられることはあるのだということが
おわかりいただけると思います。
「職業の説明」という絞ったテーマですが、
本質は人と人とのコミュニケーションです。
カギとなるのはやはり「人」なのです。
「システムの営業」
「料理をする主婦」
という「物」や「行動」の切り口だけでは
初対面の人の心までは届きません。
関わる「人」の切り口を加えることで
あなたという人の魅力が伝わります。
この春、あなたにすてきな出会いと
そこからつながるご縁がありますように!