青少年ネット規制反対バナー

とはいえ、このブログなんて1日多くても500人くらいしか訪問しないから、こんなバナー配ってもほとんど意味なかろうし、もっと効果的なのを誰か(MIAUとかが)やっててくれればそれを使った方がよいのだけど、まあ改めての意見表明として。

(コピーも加工もご自由にどうぞw)


自分の意見表明としてはすでに4月10日に「誰がためにネット規制は成る 」というエントリですでに書いたことだけど、GIGAZINEさんの長いアジテーション型のエントリ

「青少年インターネット規制法案」が成立すると、日本のネットは完全に死ぬ (GIGAZINE)

では、先の自エントリ以降の動きも含めて主要サイトにリンクしつつ詳細にまとめられており、同時に

「青少年インターネット規制法案」にヤフーとマイクロソフトと楽天などが共同で「反対」を表明 (GIGAZINE)

「ネット規制法、保護者も子どもも迷惑」とPTA連会長 MS、ヤフーなどと会見 (ITMedia)

共同声明:私たちは青少年ネット規制法案に反対します (MIAU)

といった反対勢力に勢いがあるうちに、微々たるものながら自分もアクションを起こすべきだと思ったわけで。


自民党内にも慎重派は多いという話だし、これ以上自民党の支持率を下げるようなつっぱしりは押さえ込んでほしいところだし、同時に民主党サイドも勢い(もなくなってきたか?)に水を差すような点では同じことだ。


はてブとかでも未だに「そんなに過剰に反応しなくても」「騒いでも無駄」「ヒステリックにならなくても」みたいな(選挙に行かずに文句いうような)醒めたコメントをつけたり、問題点がよくわかってない人も多いようなので改めてバナー作りつつエントリしておいた。


ヤフーとマイクロソフトも準児童ポルノ規制のキャンペーンには参加しておいて節操がないという感もある。

まあ、児童ポルノ処罰法では自分のユーザが勝手に児童ポルノをやりとりしたとか被害者づらすることもできようが、この青少年ネット規制法案をみれば、さすがに自分たちのビジネスそのものを脅かす(自分たちが取り締まり対象になる)悪法になりそうなことがわかったということだろうか。


全国高校PTA連会長などもてっきり賛同するかと思ったら意外とまともに遺憾表明していて(まあ自分たちに相談なく唐突にやられて迷惑、という微妙さはあるが)とりあえず安心した。


自分も含め、多くの人がまったく規制がなくてよいと思ってはいないだろう。

違法な情報の配信などは取り締まるべきだと思うし、監視や警告を行う体制や組織などは必要だと思う。時には事業者に緊急性をもって(一時的に接続を切断するなどの)対処するべき事態も検討すべきだろう。

タイミングよくというか、プロフの中傷で17歳の少年たちが中3男子をバットで殴って重体、みたいな事件も起きているし、もっとリテラシー教育をしっかりすべきであることは間違いない。


それでも、今回の法案の内容はあまりに行き過ぎであり、青少年を守るどころかネット産業を全滅(&海外逃亡)させかねないのが痛すぎるわけで。

自分もそのウェブサービスを開発しているわけで決してひとごとではない。

というより、WEB2.0のような(CGMでもUGCでも、ブログやSNSなど)でユーザがなにか書き込めるようなビジネスをしている業者すべてが一丸となって反対表明すべきだと思うんだがどうなのか。>サイバーエージェントさん


ブログのような公開型からSNSのようなクローズド型になれば会員制になるし、通信の秘密はさすがに守られるとすれば、その中ではやりたい放題にすればよいのか・・・って、もう海外のアングラサイトが手をこまねいてるね。


あえてメリットをあげれば、こんな極端な法案を作ったことで、これまで政治的なロビー活動があまりなかったと思われるIT業界(ケータイなどは許認可ビジネスゆえに例外的だったわけだけど)が、これを機会にもっとアクティブに政治にコミットするようになっていきそうな点だろうか。


とりあえずMIAUが米国のEFF的な存在として政治的に動いてくれることを望みつつ。(とはいえMIAUも一丸となってなさそうなんだけどw)