モラルの低い人を傍観する時 (極東ブログ)


内容的には非常に共感を覚える。いや、正確には自分はあまり人に注意するというのはよっぽどのことがないとしなかったのだけど。(若い頃は電車内で注意して何度かいざこざになったことはあるが、今はりっぱなオトナ=傍観者になったw)


ただ、ウォークマンとケータイによって、若年層の電車など公共空間の自室化はすすんだと思うが、(このエントリのコメントに見られるように)、それとモラル低下・安全神話崩壊とかを安易に結びつけるのはどうかとも思うわけで。

(どこまでをモラルに反するとするか、マナーとモラルの違いとか、自尊心と見栄と利他と正義とか、それこそ境目が人によって異なるんで、正解なんてないし)

統計でなくあくまで感覚ではあるが、自転車マナーや電車・エレベータなどでモラルの低さを感じるのは比較的年齢の高い人の方が目立つ気がしている。もちろん、いい年をして、と気になるからかもしれないし、若年層の無礼はそんなもんだとあきらめているからかもしれないが。

今の若年層は犯罪率も減少し、非常におとなしくなっているので注意するほどでもないともいえる。(警察庁の犯罪統計 に18年度の数字も出てきている)

まあ小学生以下であればきちっと言わないとわからないこともあろうし、そうすると困った親が出てくるということはあろうが。


それでもモラルと犯罪についてもかならずしも比例しないと思うし、いわゆるDQNとかバカ親とかいわれる人たちは昔から一定率存在していたと思う。これは最近だけではあるまい。

そうした中高年になってもモラルの低い人は、そもそも注意しても改善改心の見込みもなく、自分が悪いと思ってないので逆ギレされることさえある。それよりは、放置・傍観者である方が安心であるわけで。


まあ、本当に悪くなっているのかさえ曖昧な教育システムや規範意識とかは、少なくとも今の若者に向けて叫ぶ必要はなく、それを叫びつつ自分都合で裏表を使い分ける政治家や、利益優先でもうかっても従業員に還元しない企業にこそ向けられてしかるべきと思うのだけどね。


全然別の話だが、ついでに骨太なんとかに含まれているサマータイム導入も反対。

ホントにエコ目的ならキャノンやトヨタなど経団連加盟の大企業はすべからく1時間始業を早めればいいんじゃないのか?そうすりゃ下請けもついてくるよ。

始業を早めたらサービス残業が余計増えると労組に反対されるんで、国を動かして導入しようとしてるんでないのか。

下請けサイドにいる会社も同様(か従業員以上に迷惑)で、先方が帰社前に「明日の午前中までに」みたいな無理をいってくるのが1時間早まればそりゃいいと思うが、サマータイムになったら始業も併せて1時間早め、更に終業は遅らされ、ってことにもなりかねないわけで。