R30:マーケティング社会時評の「コンテンツ品質とIT活用のコストはタダではありません」 というエントリで、「小泉内閣メールマガジン」と首相官邸のホームページ(HP)の制作・運営費が年間7億円超に上ることを公表、社民党が過剰予算といっていることに激しく怒ってる。文章もずいぶん荒れているw

自分もウェブサイト制作に関わったりしており、基本内容は同意である。

でもちょっとまあ7億はやや多いかな、という印象はある。
実際、首相がメルマガ書いてる暇なんてあるはずもないので、当然官邸スタッフ+ちゃんとしたライターを用意して、というあたりの費用はかかる。ただ、メルマガだけに7億ではなく、官邸サイトのコンテンツ制作も当然それなりのコストはかかる。

政府インターネットテレビで動画配信しているがこれを含むのだろうか?そうでなくてもニュース更新頻度も高い。フルではないが英語版と携帯版まで用意し、固定ページではあるがキッズページなども用意している。

それでもウェブ+メールサーバ+回線でも月1000万以内、サイトコンテンツ制作に月1000万、メルマガ制作1回100万×4回とすれば、月額2500万×12ヶ月で初期デザインなど含めても実制作費は3億程度、インターネットテレビを含めても4億で十分だとは思う。
もっとも最初入札で安く落として、2年目以降随意契約で高めに回収という方法など、いろいろ事情はあろうとおもうが、7億はちょっと多めかなと。企業サイトのようにトップのFlashデザインに何千万コストをかける必要はないし。

答弁で「メルマガも個人情報などの管理が不十分とならないよう」という理由をコスト高の理由にするのもどうかと思う。そもそも個人情報っつっても基本メールアドレスだけだしね。

で、比較素材として社民党サイトを持ち出してもミニコミ同人誌とジャンプを比較するようなものなので失笑ものなのは同意。

民主党サイトを見ると、トップだけは例の小沢代表のCM写真をベースにしたFlashナビゲーション。上記ブログで

「おまえら7億もかけてトップページに動的ナビゲーションさえ置けないわけ?どんなヘボ業者使ってんだよバーカ」とか言うなら分かる

とかかれているが、Flashメニューは読み上げソフトなどアクセシビリティの問題などもあって、公的サイトとしては利用を避けるか、代替のHTMLメニューを用意すべきだろう。

民主党もトップ以外の下層ページは質素だし統一感もなく、かえってみっともない。

そういう官邸サイトの方はサイトマップがなくて全体像が把握できないなど、アクセシビリティ的にはどっちもどっちではある。


いずれもCSSとかPHPなどでデザインとコンテンツ分離型のデザインではなく、昔ながらのスタンダードなテーブル構造のHTML。ちなみに官邸ページトップのソースを見ると、【緊急情報】というテンプレートだけが残っていてみっともないので見てみようw