地震酔いについて(その2) | 坂田の日々是医道

地震酔いについて(その2)

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先日、地震酔いについて共同通信社から取材を受け、スポニチに掲載された事はブログに書きましたが、産経新聞から取材を受けた文が今日の朝刊に掲載されたのでブログアップします。


地震後にめまいや酔いを感じる方はご参考にして下さい






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「地震酔い」都内でも多く 余震の多さも影響


 「めまいがしてふらつく」「頭が痛い」…。東日本大震災の影響で、都内でも、地震が起きていないのに、いつも揺れているように感じる「地震酔い」に悩む人が増えている。余震が長引くストレスの一因となっているといい、専門家は「不安を取り除き、規則正しい生活を」と呼びかけている。

 東京都新宿区の耳鼻咽喉科「山西クリニック」。30代の女性が気分の悪化を訴え来院した。「頭がクラクラし、耳がこもる感覚がとれない。3人の子供を抱え、今度いつ地震がくるかと思うと不安で眠れない」。女性はこう話し、安定剤などを処方してもらった。

 世田谷区の「世田谷井上病院」にも地震発生後、1日10人ほどがめまいや吐き気を訴えてきているという。都内の耳鼻科などには同じような症状の患者が相次いでいる。

 「地震酔い」と呼ばれる症状は、基本的には船酔いや車酔いと同じメカニズムで起きるとされる。具体的には目から入る視覚と三半規管で感じる平衡感覚との間にずれが生じて自律神経が興奮し、気分が悪くなるという。

 乗り物酔いやめまい治療が専門の目白大学保健医療学部の坂田英明教授は「地震酔いが多いのは、余震が長期化していることも要因の一つ」とした上で、「余震による不安感や睡眠不足が重なって自律神経が過敏になり、症状が強まっているのではないか」と指摘している。(産経2011.3.27)


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また、テレビやネットなどで地震の映像を繰り返し見ると「地震酔い」が長引く事があるので注意してください。


※めまいについての参考本です

めまいがわかる―めまいと平衡障害に悩む患者さんのために/坂田 英治

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