何度も他のサイトで見た美しき白亜の廃病院
昭和初期建造の、何とも言えないノスタルジー
女医さんが一人で切り盛りしていた病院。
診察・往診・学校医、出産、薬の調合、果ては入院患者まで・・・
おばあちゃんになっても、せっせと頑張っていた先生。
へき地なだけに、地域の医療を一手に引き受けていたのだ。
カルテは平成3年まで残っていた。
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入院していた患者宛ての手紙も多数残っていた。
ここで、とても悲しい物を発見してしまう。
まだ10代と思われる少女が、入院している父に宛てた手紙。
テストが終わるまでお見舞いに行けません
2週間後に、会いに行きます。
だから、それまで元気でいてください
お父さんに買ってもらったワンピースを着て行きます・・・
しかし、父は娘を待つことができなかった・・・
この父親の名前が書かれた死亡診断書が残っていたのだ。
急性心不全
この娘さんの悲しみは想像に難くない
お父さんもしかりだろう
いま、この娘さんは40~45歳。
幸せになっていてほしいと切に願いました。
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色々な悲しみを抱えて地域の医療を守った女医さんに、敬服せずにいられない
悲しみの廃病院でした