ゴールデンウェークの5月の連休に同期のFが遊びに来ることになった。そのときは既に予定があり(貝塚市二色の浜でバーベキュー)他の家族もようさんおるけど、一緒に飲もうとなった。同期のFと会うときは常に昼間からガンガンに酒を飲む仲だ。(こんな付き合いが30年以上続いている。)さて当日、バーベーキューをしながら2人は久しぶりの再会に喜び昼間からガンガンお酒を飲んでいた。5月の日差しとしてはすごくまぶしかった。快晴であり暑かった。

5月の二色の浜は泳ぐシーズンではないので、浜辺は少し汚かった。それでも小学生くらいまでは足まで海水につかり、かなりの人数が浜辺で遊んでいた。(多分、何千人)浜辺には貸しボートがあり営業していた。

よなしろとFは久しぶりにボート漕ぐか?

ということになり2艘のボートを借りて沖に出た。海水浴シーズンではないのでここから先、沖に出たらあかんという遊泳禁止の鎖状のフロートブイがないので2人は気持ちよく沖に出た。(久しぶりにボートを漕ぐと何とも言えない気持ちよさがあった。)気持ちよく漕いでいると突然、大型拡声器でおーいそれ以上沖にでたらあかんと何回もこちらが気がつくまで声をかけられた。

気がつくと「おいおまえら沖に出るな!」とかなり命令口調で拡声器を通じて怒られた。確かに周りには他のボートがなく2人だけだった。しかたなく他のボートがおる所まで戻った。それから2人は通常のボートを漕ぐスピードとはかけ離れた速さでガンガン漕いで楽しんだ。あっと言う間に二人は汗まみれに。。。それから休憩やと声かけて漕ぐのを止めた。(怒られへん程度の沖合で)しかし休憩すれど汗は止まらなかった。しばらくするとFがよなしろ海水は冷たいぞといい、おもむろに半腰になりボートから半分、身を乗り出して顔を洗おうとするやいなやちょと大きい波がきてボートがあおられ頭から転落。。。よなしろは腹をかかえて大笑い!げらげら笑っているとFが泳いで近付いてきたので引き上げたろうとすると「おまえもや!」と2人一緒にざぶんと海中へ。。。いざ海水につかると冷たいけれど気持ちいい。。。気持ちいいから2人は波に体をあずけぷかぷかと浮かんでいた。(服装は長袖にジーパン)そうすると2,3分もたたないうちに2艘のボートが血相を変えて大声でだいじょうぶですか?と近付いてきた。救助したい一心で。。。それに気がついた2人は僕ら海になれてるから大丈夫ですと笑顔で手を振って返事をかやした。(普通ならこれだけの話だが。。。)しかしそれを浜辺で子供の水遊びを監視していた大人が気づいた。。。「人が溺れてるぞ!。。。。」(手を振った事が浜辺では溺れてる様に見えたらしい。)

またたくまに大型拡声器により只今ボートから人が転落し溺れています。と流れ緊急事態の事故扱いになっていた。それを聞いた2人はあわててボートに戻った。救助員が来る前にすばやくボートに戻った。。。しばらくすると今度は拡声器から「おまえらさっさと戻ってこい!」(完璧に貸しボート屋のおっさんは怒ってる。。。)みんなの注目の中ボートを返しに行くとおっさんが近付いてきて「おまえら二色の浜出入り禁止じゃ!」すいませんと謝るしかなかった。

ずぶぬれのままバベーキューをやってる家族のもとに帰ると嫁さんが濡れてる服装を見て「さっき何かスピーカーでワーワー言ってたのお父さんたち?」うんそうや。。。。嫁があきれ顔で

ええ年こいてなにやってんの。。。返す言葉がありませんでした。泳がない季節にボーとぷかぷか海に浮かんでたら心配されるの当たり前やし、生きてますよと元気に手を振ったらボートの上から心配して救助に来た人は安心するけど

浜辺から手を振ってる姿をみたらおぼれてる様に見える。。。立場環境が変われば同じ行いでもまったくの反対の意味にとらえられる。よくある人間のささいなけんかはほとんどがこんな感じからかもしれない。

この話には続きがあります。嫁の父(義理父)が息子と甥っ子を連れて浜辺で水遊びをしてました。バーべキューやってる所に帰ってくるのは、よなしろより後でした。帰ってくるなり「さっきボートから落ちて溺れた人おるって言うとったけど、ちゃんと助かったんかな?」。。。

優しいおじいちゃんに感謝です。後で真実を知ったおじいちゃんに嫁と同じことを言われました。

P.S

海の沖合で泳ぐ事には慣れてます。江田島では毎夏遠泳で14キロ泳ぎました。http://www.mod.go.jp/msdf/onemss/about/facility/ph41_L.html