しばらく鬼の様に忙しく、やっとブログを書く時間ができました。
あっという間にバレンタインデーも過ぎ2月も後半。先週の日曜日は今年のグラミー賞が放映されました。

先週2月11日、アメリカ人歌手WHITNEY HOUSTONが48歳という若さで亡くなりました。ニュージャージー州ニューアークで生まれ育った彼女は父ジョン・ヒューストンと歌手の母シシー・ヒューストンの3番目の子供として生まれました。11歳の時にジュニア・ゴスペル・クワイアに入り、ニュージャージー教会で歌い始めたホイットニーはニューヨーク市地域のナイトクラブで母親とパフォーマンスをしていたところをアリスタ・レコードの社長クライヴ・デイヴィスにスカウトされました。1985年のデビュー後、ヒット曲「オールウェイズ・ラヴ・ユー」を生みだし、全米シングルチャートで14週連続No.1を記録しました。1994年のグラミー賞では最優秀アルバム賞を受賞。累計セールスはアルバムは1億4,000万枚以上、シングルは5,000万枚以上で、アメリカ合衆国のRIAAより「アメリカ合衆国で女性アーティスト史上4番目に売れている歌手」と評価されています。

明日2月17日、彼女の故郷であるニュージャージー・ニューアーク教会でお葬式が行われます。



身長173センチのホイットニーはモデルや女優としても活躍。ケビン・コスナーと共演そして初主演映画「ボディガード」で彼女が歌う姿を初めてテレビで見た時は「わー!これ誰?!」と思わずハッと夢中でテレビを見入ってしまったのを覚えています。彼女の美しい容姿以上に、気持ちが伝わる歌声、ホイットニーのパフォーマンスに圧倒されました。

先週末に行われたグラミー賞ではホイットニーの追悼を祈り「ドリームガール」でアカデミー賞とゴールデングローブ賞受賞そして歌手としてもグラミー賞を受賞しているJennifer・Hudsonが「オールウェイズ・ラヴ・ユー」を歌いました。それにしても彼女、本当に痩せた!!!



We will always love you, Whitney...
本日は映画「HUGO]のご紹介。
昨夜、仕事終わりに一人で観に行っちゃいました。
LOVED IT---!!!純粋に夢を与えてくれる映画です。何かに情熱がある人なら誰だって胸にひびく物語です。
監督は「TAXI DRIVER]や「THE DEPARTED」などを手がけたあのMartin Scorsese!この作品を通し彼はすでに今年の「Golden Gloves」で3度目のBEST DIRECTOR賞を受賞しています。

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「HUGO」とはBrian Selznickの小説『The Invention of Hugo Cabret』を原作とする1930年代のパリを舞台にしたMartin Scorsese初の3Dファンタジー映画。時計技術士の父を火事で失った孤児ヒューゴ・カブレ(ヒューゴは英語読みで、主人公はパリに住むフランス人なのでユゴー・キャブレ)は、パリのリヨン駅の時計台に隠れ暮らします。一人ぼっちのHugoの唯一の友達は父が残した壊れたままの機械人形。その秘密を探るうちにHugoは機械人形の修理に必要なハートの鍵を持った不思議な少女イザベルと、過去の夢を捨ててしまったGeorges Mélièsに出会い、父が遺した謎の追究を続けます。この作品は今年の「Golden Gloves」で3部門、そして「Oscar」では11部門でノミネートされています。

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初めはファンタジー映画ということで綺麗な3Dの映像に気がとられてあまりストーリーに呑み込めなかったのですが、後半からメッセージ性の強い話だという事に気づき始めました。
パリ1番の時計技術者であった父の血をひきHugoも壊れた機械を直すのが得意。彼は壊れた物を直すために生まれてきたと言います。時計台の上から見えるパリの景色を眺めながら彼の言った台詞。「この世界も時計の様に一つの機械のよう。僕達がこの世界の一部分ならば僕達一人ひとりに目的があるはず。機械には余分な部品はないからね。世界という機械を動かすために僕もあなたも存在する意味がある。」
人は目的を失うと壊れた機械のように壊れてしまう。。。そんな経験ありませんか?私は、自分から夢や情熱を取ると機能しなくなった機械のように調子が悪くなります。この物語のなかでHugoは壊れた物を直すことによって自分の居場所を見つけました。私も自分のHOME(到着地)は自分で見つけていくものだと改めて思いました。Hugoは勇気があるなー。

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ちょっと面白かったのがストーリーの中にまた第一次世界大戦の絡みが出てきたこと。「WAR HORSE」を最近観ただけに、戦争が人に与えたものは本当に大きいとしみじみ考えさせられました。日本では今年の3月1日公開予定だそうです。3Dで是非観てください
今日も引き続き映画のご紹介。
先々週の日曜日、お友達のFちゃんと一緒に我がGLEEスターDARREN CRISSを観にミュージカル「How to Succeed in Business Without Really Trying」のチケットをゲットする予定でしたがその日のチケットは惜しくも完売。仕方がないのでその日はFちゃんとブランチ&映画を観に行くことになりました。NYではたくさんの出会いがありましたが、活発なNYの町では別れもありました。FちゃんとはNY生活9年間ずっとお友達。日本に大好きな姉がいますがFちゃんはNYにいる2人目のお姉さんのような存在です。NYで唯一信頼できる存在かもしれません。

そんなFちゃん、映画のチケットも買ってくれました!私の強引な勧めで今回は「WAR HORSE]を観ることに。前回このブログでもブロードウェイバージョンの「WAR HORSE]を紹介させてもらいましたが、そもそもはイギリス作家Michael Morpurgoによる1982年出版の児童小説がロンドンのウェストエンドで舞台化、そして今回はSteven Spielberg監督Richard Curtis脚本による映画化となりました。GOLDEN GLOVESでは2部門でノミネート、今年のOSCARでは6部門でノミネートされています。

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物語は第一次世界大戦を背景にイギリスに住む農家の少年アルバートとその愛馬ジョーイを中心にストーリーが繰り広げられていきます。軍用馬として戦場フランスに送り出されたジョーイを忘れられず、若干17歳のアルバートは兵士となりジョーイを探し続けるという物語。よくある戦争映画と違い、敵、見方関係なく純粋に馬ジョーイの目から見た戦争風景が描かれています。恐ろしく、残虐な戦場を強く戦い生き抜くジョーイの演技は動物とは思えないくらいの愛嬌。BEST ACTORでした!!!しかし舞台版で使われた男性アクター3人によって等身大人形の馬を表現した迫力を忘れられない私は正直映画版でその表現の豊かさに欠けていたような。。。あくまでも私的な意見ですが、残念ながら映画バージョンの方がリアルな馬を使っているにもかかわらず美化されてしまったというか、馬が美しすぎるんです!(笑)少し馬の迫力に欠けます。もちろんイギリスの草原や戦場フランスの景色などCinematographyはとてもきれい。舞台版では表現できない映像ならではの良さもたくさんあります。2時間40分の舞台パフォーマンスでは組み入れることのできなかった登場人物やそのキャラクター達にまつわる細かなストーリーなどたくさんの発見もありました。舞台版では主にアルバートと愛馬ジョーイ中心に物語が展開していきましたが、映画版ではアルバートと両親、友人など人間関係がもっとクロースアップされていました。ジョーイが戦場で出会っていく登場人物達もそれぞれ兄弟愛、家族愛が個々にストーリーラインで目立ちます。想像が膨らむ本や舞台と比べると映画はリアルに映像として現実に目に映し出されるのものなので表現のリミットがある事も事実です。

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戦争シーンはとても迫力がありました。とにかくエキストラの人数が多いこと!もともとが児童小説ということもありDISNEYが手がけているこの作品。きっと子供達も観れるようにえぐいシーンなどは特にありません。ちょっと残念だったのが、イギリス人もフランス人もドイツ人もみんな英語で喋っていたこと。アクターがやっていたフランス訛りやドイツ訛りで想像がつきましたが、敵味方や第一次世界大戦の背景がちょっと分かり難い。字幕だと余計に分かり難いだろうなーと思いました。

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日本で上映されたら是非観てください。Fちゃんにティッシュをもらって一緒に泣きました。