13日夜、パリの同時テロで129人が亡くなったと報道されています。


世界中で「哀悼の意」が表明され、IS(イスラミック・ステイト)に対する非難が高まっています。


テロのような事件が起きたとき、私はまず「冥王星」を疑います。


最初は「フランスの春分図」を見ることから始めましょう。



2015年3月20日、23時45分、パリ。


(48N51′44″、002E21′04″時差-1:00、ASC=21蠍座58)



天王星と冥王星の正確なスクエア(誤差0度09)があります。。


「春分」の天体位置は全世界共通ですから、天王星ー冥王星のスクエアも世界共通です。


天王星ー冥王星のコンビについてエバーチンは、マイナス面で「性急、熱狂性、一方的、破壊マニア、人の頭に銃をつきつけるような行為、相手を打倒する企て」などと書いています。性急(天王星)と暴力(冥王星)が結びついているのです。2015年の世界にはテロリズムが色濃く存在しているのです。


そして、フランスの春分図では、


ASC=21蠍座58


MC=10乙女座13


ですから、ASC/MC=16運動06(01変通06)。


天王星(15牡羊座30)、冥王星(15山羊座21)。



ASC/MC=天王星、冥王星が成立します。



世界中の首都の中でこの「=」が成立するのはおそらくパリだけです(ロンドンのASC/MCは13運動03で2度以上=から離れます)。つまり、


この「=」は、テロが2015年のフランスに起きるであろうことを示しているのです


私は「政経」にはあまり関心がないので各国の春分図を調べてその国の1年を予測するなどはしませんが、すれば、「フランスが心配」という結論になったことは確実です。こうした予測は主な国の春分図をハーフサムで調べれば誰にでもできることです。



フランスの春分図では、ASCルーラー火星(私は蠍座のルーラーを火星とします)が5Hに入っていています。


そして、最大の死者が出たコンサートホールでの銃乱射が、先日、2015年11月13日、21時40分。パリの夜の5Hには、太陽、土星、月があったのです。


5H=コンサートホール。


他に、スタジアムも標的になりましたが、やはり、5Hは「娯楽」と「娯楽の場」を象徴しているのです



春分図では、太陽~月~天王星~火星と並ぶ牡羊座の「合」で、太陽/天王星=月、月/火星=天王星という「直接の=」が作られ、事件発生の21時40分の5Hでは誤差2度18ですが、太陽/月=土星の実質「直接」が作られています。


事件前のパリの「新月図」(11月11日、18時47分)を見ると、新月は6Hですが「新月」(太陽と月)は、ASCに誤差0度41でインコンジャンクト(150度)です。これは、春分図で火星(ASCルーラー)がASCに150度であったことと共通しています。


つまり、重要な天体がASCと正確に150度していたのです。


150度は、1Hの始点から150度離れた位置、6Hと8Hのカスプを概念とする角度で、「病気」や「死」の意味があります。



新月は「19蠍座00」です。


これは春分図のASC(21蠍座58)の直前です。そしてその2日後、13日に事件が起こり、21時40分のT太陽は21蠍座08、何と、春分図のASCにピッタリの「合」でした。


ちょっと驚きです。こんなことがあるのですね。 



蠍座が強調されているように見えます。ただ、私は蠍座が「死に関係する」などとは言いたくないのです。個人のチャートではそれを言うことは「過剰」なのです。ただ、いろいろな「社会的な悪い事件」に蠍座やその反対側の牡牛座が関与していることは「よくある」という印象は持っています。カタストロフィー(破局、破滅、大災厄)のような「地殻変動的な要素」がこのラインにあるのかもしれません。



今回の事件で怪我を負った方には生涯トラウマが残るでしょう。それはご家族の方々も同様で、また、特に、フランス人に与えたショックは大きい。それは、春分図のIC(天底)を挟むようにして存在する魚座の海王星と水星の「合」が証明しています。ICは「国民生活」で、魚座の水星と海王星の「合」は「神経衰弱」です。フランス国民の中に疑心暗鬼、また無力感といったものが広がらないか心配しています。


こうした事件で命を失う確率は交通事故死よりはずっと少ないのです。しかし、このような事件は「故意」ですから意味はずっと重要です。けれど、だからといって「イスラムの人々」への敵意を増しては欲しくないですね。


イスラムの人々も私たち同様ほとんどが良い人々でしょう。悪い人間は100人に1人ぐらいなものです。


「フランスは傷ついた」とフランスの青年が言ってました。確かに。でも、ヒステリックになっても良いことはありません。



今回の事件はフランスに与えられた「星」からの試練です。


人も国も生きているんですから「試練」があるのは当たり前。


あとはまた、できることをやりながら、ゆっくり体制を整えていけばいいんです。