私の師である門馬寛明と石川源晃先生は同じ1921年1月と2月の”1ヶ月違い”の生まれです。そして、MC△金星(2H)が共通点です。


この「△」に注目しました。


いったい「社会的成功者」と呼ばれる人々のどのくらいが「MCの△」を持っているのか? 数不十分な私のデータベースでチェックしてみました。この「持っている確率」はおそらく一般大衆の確率と差のあるものではないでしょう。注目したのは「相手の天体」です。



MC△金星


E・プレスリー、M・ジャクソン。この2人が共にMC△金星を持っていることは象徴的です。ただ、門馬、石川先生にもありますからこれは「芸能界」を指すものではなく、「社会的人気」を表示するもののようです。もちろん「金運」も。


その他、J・レノン、O・ヘプバーン、A・シュワルネガー。変わったところでは、F1のA・セナ、平成天皇も△金星です。



MC△天王星


ここには個性派がそろっています。


B・ゲイツ、エリザベス2世、美智子妃殿下。G・ケリー、K・カーペンター、B・リーなど。



MC△冥王星


ここにも「個性」が出ています。


昭和天皇、松下幸之助、門馬寛明、チャールズ英皇太子。オッペンハイマー(科学者)、S・ホーキング(科学者)、W・リリー(占星術師)。


ピアニスト・辻井伸行や、米歌手、L・ガガはいますが、この△は「権力の象徴」のような気がします。門馬も「天皇」などと(皮肉を込めてですが)言われていましたからね。芸能人が見られた金星、天王星とは異質です。L・ガガも将来は「権力を振るう立場」になるのでしょうか。



MC△水星


オバマ米大統領、ルーズベルト元大統領、エバーチン(占星術師)。オノ・ヨーコ氏はいますが、やはり、「知的処理系」、「非芸能」のようです。



MC△月


ダイアナ妃、ウィリアム王子、K・ケネディ駐日米大使、キュリー夫人(科学者)、ニクソン元大統領など。”大衆”と関係しているのか?



MC△太陽


ヴィクトリア英女王、S・ブラフ(テニス)、I・バーグマン(女優)。いずれも、はっきりとした主張を持っている女性です。



MC△火星


C・シャネル(実業家)、A・レオ(占星術)、フォード元米大統領、プーチン露大統領、R・ハドソン(米俳優)、加山雄三。


”ファイト”がありそうな面々。



MC△木星


H・ヘフナー(プレイボーイ誌創業者)、J・バエズ(米歌手)、H・ヒューストン(米歌手)、L・バコール(米女優)。


”表現者”のイメージ。



△土星と△海王星はやや弱い感。おそらくこれは「成功する」という意味での弱さかもしれません。もちろん「調和座」には違いありません。



今までいろいろなチャートを見てきた感じでは、


「2ハウスに天体があって、MCに△」というのが最も良さそうに思えます。その中では、木星はもちろんですが、金星の△が何かしらの「福運」を表示しているように感じます。何となく、他人から支持されるか愛されるような・・・。その他、天王星の△もいい感じ。個性的な能力を感じる。



パンダ



私は人を見るときASCを圧倒的に重視します。けれど、MCが非常に重要な「占星点」であることは疑いの余地はありません。とくに「P」(プログレス)については、P・ASC以上に強い感触を持っています。


また、MC点は「自己と社会の接点」ですから、MCに強いアスペクトがあるか、ハーフサムで強調されていることが望ましいのです。MCが全体として弱ければ、それは、本人の「社会や結婚というものに対する意欲・接点の弱さ」にもなり、良好に思える金星でさえ、たんなる愛想の良さ、芸術への個人的嗜好で終わってしまうでしょう。「MC」という”窓口”があってはじめて金星の能力は「形になる」わけです。


歌手・松田聖子は土星△MC。土星とは”らしくない”ですが、土星は5Hにあって真正の△MCです。しかも、土星は5Hルーラー。しっかり、芸能界で足場を築いてきたということでしょう。



また、お笑い界の大御所、明石家さんまさんにはMCの調和が1つもありません。しかし、


太陽・MC/月・冥王星=木星(ASCルーラー)ですからね。


やっぱり、「窓口」は大きく開いているんです。



皆さんもMCを調べて「窓口の健全性」をチェックしてみてくださいね。