野田新首相。自らを「ドジョウ」にたとえてまずまずのスタートといえるでしょうか。


野田氏(1957年5月20日)の太陽は牡牛座で木星とトライン(7°差)ですから、昨年初入閣で財務大臣に就任したのは星座の基本どおりです。


牡牛座は経済を担当する星座で、木星のトラインはその手腕(適性)を示すものです。単純に言ってしまえば、野田首相は「経済を好転させる可能性の高い首相」ということになるでしょう。復興に莫大な予算を必要としていますが、その観点からも少しは期待できるでしょう。少なくとも、野田氏ができなければ誰にもできない、と言ってもいいのではないか、と考えています。


海外では「右傾化首相」と評されたようですが、月が水瓶座で、太陽・月ともに悪い要素が少ないので「頑固な専制主義」の心配はありません。定着サインが頑固になるのはハードアスペクトが強い場合のみです。野田氏は「右」というより「穏やかな現実主義者」であると思われます。



現在54才。


P(1度1年法)によれば、53才でP太陽セクスタイル木星N。これは初の大臣就任の昨年から今年春までですが、時刻誤差を含んでいますから、今年の首相就任までの一連の強運としてよいでしょう。




民主党代表選挙では海江田万里氏と決選投票になりましたが、海江田氏の太陽(魚座)には火星と「合」、土星と「衝」という欠点があります。その上、8月29日の決選投票日のT太陽がそこに「=」。T太陽=太陽/土星でした。T火星も45度土星Nの直前。一方、野田氏は8月10日にT木星セクスタイル火星N。P太陽セクスタイル

木星Nもある野田氏にとうてい勝てる道理がありません。



それで良かったのだと思います。もし、海江田氏が勝っていたとしたら応援してくれた小沢氏に「恩」を返さなくてはなりません。企業献金と同じです。お世話になったら返さなくてはならない。当たり前の話しですね(これが腐敗の原因です)。



それだけではなく、小沢氏と海江田氏では「星の弱点」がぶつかってしまうのです。



小沢氏の太陽は双子座で、土星、天王星と「合」、火星とセミスクエア。太陽と火星の45度は正確で、双子座2度と蟹座17度。「壊し屋台」の異名をとる小沢氏の辣腕ぶりの一端を示しています。これに対して、海江田氏の(問題の)土星Nが「乙女座2度」なのですから見事に「=」です。このように、一方の「問題点」と、一方の「問題点」が「=」することが深刻な問題を引き起こすのです。このような協力関係で権力を手中にすることが良い結果をもたらすかどうか、問うまでもないでしょう。




少し脱線しますが、林家三平さんと国分佐智子さんが結婚しました。実は、国分さんの太陽には問題があります。しかし、そこを林家さんが刺激していない。それがいいのです。




相性判断の秘訣は一方の「大きな弱点」を相手が悪く刺激していない、ということです。たんに、ハードアスペクトがある、というだけでは「致命傷」にはなりません。克服困難な関係は」「大きな弱点」が刺激されることによるのです。ですから、私はチャートを見るとき常に「大きな弱点」があるかどうか、それはどこか、を見極めようとします。人によっては大きな弱点がない人もいます。しかし、大きな弱点がない人を「羨ましい」と思う必要もありません。弱点の少ない人というものは個性が弱いものです。一流の人間の多くが「欠点」を持っています。




さて、「小沢裁判」ですね。今月初公判で春にも判決が出るとされますがどうなるでしょう?


こうした場合、先にあげた小沢氏の最大の弱点(変通2度)が刺激されるかどかで判断します。もちろんこれは時刻不明のナチュラルチャートでの判断ですから完全なものではありませんが、生年月日が正しければある程度は「占う」ことができます。「ポイント」を調べるのです。


それによれば、今月から来春までT外惑星(木星除く)は変通2度を刺激しません。つまり、小沢氏は無罪。かりに、有罪の判決が出たとしても控訴するでしょうし、この期間に氏の弱点が刺激されないということは「この裁判は氏にとって致命傷にはならない」と判断できるのです。



残念ですか? 納得できませんか?



しかし、小沢氏には来年春から再来年3月までT海王星が例の「変通2度」を刺激します(魚座2度からのスクエア)。これは何でしょうか? 時刻不明ではわかりませんが年令から健康問題は大いにありうるでしょう。よく、被告人は裁判中に体を壊すようですから。その場合は刺激体が海王星ですから「原因不明」もしくは「治療法がよくわからない」という意味になります。または医者の誤診です。




野田首相のT木星セクスタイル火星Nは8月に作られましたがそれは1回目。来年3月に2度目の形成となります。つまり、今年8月から来年4月頃までは「順風」なのです。支持率は下がっても致命傷にはなりません。


牡牛座らしい「古帽子」のような親しみやすさを感じますね。まぁ、当分は「お手並み拝見」といきましょう。