何年前だったか、深夜に放送していたアニメーションです。
偶然、テレビで観て、雷に打たれた如くの衝撃を受けました。
架空の世界の設定ですが、
現実世界とも繋がりを感じさせるストーリーになっています。
大きく現実と違うのは、灰羽と呼ばれる存在がいることです。
それは、人と同じ姿で灰羽が生えています。
灰羽は、年齢も性別もバラバラで、繭から生まれてきます。
『灰羽連盟』は、架空の灰羽という存在を通して、
現実世界で直面する様々なことを、
よりリアルに表現しています。
例えば、生きる意味とか、存在の意味、等です。
灰羽にとって死は、ありませんが、
壁を越えるという表現のものがあります。
普段生活している場所は、壁に囲まれており、
壁の向こう側を知ることは、出来なくなっています。
それが、“その時”が来たら、
灰羽は、誰にも知らせずに、壁を越えます。
それは、永遠の別れか、また会えるのかは、誰にも分かりません。
もし、“その時”が来ても壁を越えないと、
灰羽は、灰羽がとれ、人間でもない存在になってしまいます。
正に、死を思い起こさせるものです。
もの凄く、鋭くショックを受けます。
でもまた、感覚的に的確な感じがあり、
とても、観る価値のあるアニメーションだと思います。
何かに迷っている方、何かに傷ついている方、等にオススメします