採卵から3日後、お腹の張りも別段ないかなあなどと前回記事には書いてしまいましたが、やはり下腹部の張りがあるのと、座ったり歩いたり等の振動が微妙に痛く。
これはきっと腹水がたまっているだろうから、今回の移植は中止になるに違いないと思いながら予約どおりクリニックへ。
まずは、診察室にて、今回取れた卵の受精/分割の結果の確認。
「顕微授精にした方は、全て受精、分割しました。…体外受精の方は、2個ですが、1つは分割が不均等であまりよくない状態です」
用紙をチラ見すると、
体外受精:確認卵7 受精2 分割2
顕微授精:確認卵9 受精9 分割9
あれ?卵は12個だと思っていたけど16個になっている…。変性卵や未熟卵も含まれているのかな。
「変性卵もあったのかもしれませんが…やはり体外受精の受精率が低いですね。運動率は、悪くないんですけどね」
確かに、2/7で3割っきってる。ちなみに、濃度680万/ml、運動率65%、奇形率29%でした。SMI値平均30だとやっぱり受精能が低いんでしょうか。
「今回は、体外受精で出来たグレード1の8細胞胚を移植しましょう」
ということで、前回採卵でお世話になったOPU室へ。
OPU室に入ると、体外受精説明会の時にお会いした培養士さんが、隣の培養室から姿を現しました。本人確認のため、氏名と生年月日を告げ、今日は宜しくお願いします、と挨拶を交わす。
まずは、エコーでの診察から。
「やはり卵巣が腫れていますね~。腹水は、そんなにないですね」
中止かな?と思った次の瞬間、内診台がさらに水平に近い傾きへ。
「では移植をしていきますね」
おおお。まさかの。こ、心の準備が。
2回目AIH時や子宮卵管造影時のカテーテル挿入による痛みを思い出し、思わずこわばる。リラックスリラックス…。
クスコ挿入⇒消毒⇒その後、何か押されているような感じあり。あれ、痛くはないかな。再度経膣エコーにて内部を確認している模様。
と、突然先生が「内膜11.9mmでーす!」と隣の部屋に声かけをする。「おねがいします」と声かけすると、先ほどの培養士さんが現れ、先生との共同作業で移植開始!「押してください」「1cm引いてください」「はい」というやり取りがあり、この時ようやく、既にカテーテルが入っていることに気づく。
どうやら無事入ったらしく、「終わりましたので、この後20分安静にしてください」と言われ、そのままOPU室の内診台で20分安静にすることに。
移植時のエコーは、こんな感じでした。
![体外受精、移植時の経膣エコー](https://stat.ameba.jp/user_images/20131001/20/mehoho/e9/9e/p/o0300023912702416208.png?caw=800)
子宮の一番奥(子宮底)近くに白く光る培養液、その中に卵子がいます。あと、卵巣確かにめっちゃ腫れてる。ぼこぼこ。
受精卵の写真も、いただきました。
![受精卵。初期胚:8細胞胚グレード1](https://stat.ameba.jp/user_images/20131001/20/mehoho/06/9a/j/o0400030012702416210.jpg?caw=800)
これが、人になる(かもしれない)なんて、本当に不思議です。
わが子のこういった写真を見れるのは、ARTを受けている人の特権ですね。
私だったら、自分が細胞だった頃の写真とか超見たいです。素晴らしいです。
ある意味これまでの一連の治療の集大成と言える「移植」。時間自体はほんと15分もかかりませんでしたが、すごく貴重な体験でした。移植だけでなく、誘発や、採卵も含めて、この1ヶ月間の全て含めて。
これから何度やることになるか分かりませんが、もう一通り経験したので、あとはもう淡々とやるのみです。
ひとまず、受精卵超可愛いということと、うちのクリニックは移植時の尿溜めなしでいけるので本当に楽でここにして良かったなーと思います。
新鮮初期胚の妊娠率30%弱。なんとか頑張れー。残った顕微の分割胚たちも分割頑張れ―。
本日のお会計。
胚移植: ¥73,500
胚盤胞培養: ¥21,000
処方: ¥7,700(クリノン膣ゲル剤10本、エストラーナ10枚)
胚盤胞培養: ¥21,000
処方: ¥7,700(クリノン膣ゲル剤10本、エストラーナ10枚)
計: ¥102,200