大雪の中
栃木県総合文化センターで開催された
『辻井伸行&オルフェウス室内管弦楽団
   日本ツアー2014』に行ってきました。

{4DB8E739-FF38-4FBF-9F21-A2FD8F088A6B:01}

指揮者を置かず、メンバーの話し合いによって、まるで弦楽四重奏のように音楽を作っていくオルフェウス室内管弦楽団。


繊細で
なめらかで
圧倒的な技術力をもって包み込む
モーツアルトで
一気に観客を引き込み
いよいよ
ソリストの辻井くんの登場。


割れんばかりの拍手は
期待で満ち溢れ
彼のあの天使のような
はにかむ笑顔と
まぶしいオーラを
間近で見た感激で
最初から胸が熱くなってしまいました。


そして
魔法の指が奏でる
ベートーヴェンの《皇帝》


それはまるで
鍵盤の上で
歓喜の天使たちが
力強く
ときに
軽やかにステップを踏んでいるような
澄んだ美しさに満ちていました。


呼吸をするのも惜しむかのような
静寂の中で
誰もが
彼の全てに集中し
聴き惚れている時間。



神様に選ばれた
音楽の申し子なんだなと
涙が出そうになりました。


鳴り止まない拍手の嵐に
改めて
誰かに
拍手を贈る幸せを
感じさせてもらいました。


なんて素晴らしい時間。


この世には
数限りない
美と豊かさがあることに
気づく夜です。