福島原発が爆発してメルトダウンした時
メルトダウン(炉心溶融)という言葉は刺戟が強いから使うな
というお達しが政府筋から来たので東電は使わず
「炉心損傷」という言い方をしたそうです。

それに対し
「言った」の「言わない」の
調査委員会は調べてないではないか、
この時期にそんなことを言い出すとは
選挙目当ての貶めようとする策略ではないのか、
見苦しい言論?合戦が繰り広げられているようです。

結論を申し上げましょう。
当時の民主党政権、
明らかにそうした意図があった
と推量されます。

2011年3月12日の「目黒川春秋」、
当時既に民主党の枝野は
福島原発建屋の「爆発」を「爆発的事象」と言い換え
少しでも爆発を過少に表現しようとする姑息な言動を弄していました。
       ↓
http://megurogawa-pu.jugem.jp/?day=20110312
http://ameblo.jp/meguro-syunjyu/entry-10828971897.html

メルトダウンという刺戟的な表現は使うな
という指令を飛ばしたであろうことは容易に想像できます。

いや、それは
何も民主党だけのことではありますまい。

「戦争」を「事変」と言い換え
「撤退」「退却」を「転進」と言い換え
「敗戦」を「終戦」と言い換え
「軍国主義」を「積極的平和主義」と言い換え
言語の言い換えによって国民を騙す手法は
わが国伝来の国民欺瞞&篭絡戦術、

そしてそれは
国民自身が悲惨な現実を見つめる勇気を持たず現実から目をそむける自己逃避、自己欺瞞、
自分たちも騙されたがり
物事を正視しないで誤魔化す
日本人の国民性なのかも知れません。

そしてそれは
言語に対して
繊細な神経を持ち合わせているからこそ可能なことかも知れません。

「自殺」を「自死」とか「自裁」と言い換えてみたり
「ボケ」を「恍惚」とか「認知症」と言い換えたり
「出来ちゃった婚」を「授かり婚」と言い換えて
自分を安心させている風にみえます。

「出前」は「デリバリー」、
「盗作」は「オマージュ」、
「電話商法」は「アポイント・ビジネス」、
カタカナにするのも表現を和らげる
受け手の「負担」を軽くする
有力な手法と申せましょう。

そういえばイベントの企画の仕事をしていた時
プレゼンのなかに外来語を混ぜると
プレゼンを受ける方は 
その外来語を知らないと恥ずかしいと思い
突っ込んだ質問をすることも出来ず
コロコロ騙されて採用、実施されていくのでした。
横文字を混ぜることで
どれだけ儲けさせてもらったことでしょう。

それは余談ですが
何れにしろセンシティブな日本人は
その繊細さ故に自分で言葉に騙される
という矛盾を生きているようです。

宜しいんじゃないですか?
自分で(積極的に)騙されているんですから。

イヒヒヒ・・・・テテテ。