財務省は当初
来年の消費税増税をツツガなく実施するつもりでした。
その為に
自分たちの思惑、目論見を“正当化”するために
「有識者会議」というお膳立てをして
世論を納得させようとしていました。
これは世の中に反対が多いときにお役所が使う
いつもの「手」です。

「有識者会議」といっても
最初に結論ありきですから
そこで本当に反対が多くなってもらっては困ります。
あらかじめ賛成の人と反対の人をピックアップして
大体7割の「有識者」が賛成しているからやる
というストーリーです。

選ばれた「有識者」は
「有識者」と呼ばれることがうれしいのか
いそいそと内閣(役所)の招請に応え
「持論」という
財務省の作文を読み上げるようです。
自分たちがただ財務省の政策を推進するための人形、木偶、コマとは思わないみたいです。
本当の「有識者」なら
政府の言いなりになったりお先棒を担ぐような行為は
恥ずかしいと思うでしょうに。

でもこの国の「有識者」たちは
時の政府の操り人形となることに
喜々キキとして馳せ参じ
その容子は
うれしいとキーキー鳴く猿と同じです。

中にはそこで政府に盾つくと次回からは呼んでもらえなくなると思って
いつも政府の言いなりに、
政府に心地いい発言をするんだそうです。
政府にとってはまことに使いやすい
便利な存在です。
「有識者」とは
そのような存在です。

勿論そういう人たちは
自分の経歴に
ナニナニ委員会や有識者会議の政府委員をしたとか
諮問委員をしたとか
答申員をした
という“実績”を誇らしく書くんだそうです。
それが自分の吐く 箔になると思って。

処で今回の「有識者会議」、
予め書かれたストーリー通りに
45人中30人が来年10月の消費税値上げに賛成したそうですが
折角安倍親分の言いなりになって親分が喜びそうなことを言ったのに
肝心の親分が3年先にしてしまったそうで梯子を外され
自分たちが演じたバカ芝居を
不思議に思わないのでしょうか。
みっともないと思わないのでしょうか。
なんともお間抜けな話です。

そういう意味では日本の政治というのは
ひどく滑稽な田舎芝居、
筋書きのないドラマ、
悲劇であり喜劇です。

そしてこれから
「有識者」だけでなく
国会議員という猿たちが
キーキー騒ぐ選挙が始まろうとしています。

♪義理と人情を 秤にかけりゃ
 義理が重たい 男の世界

それが日本の政治です。
どうぞ勝手に騒いでろ
ってゆう話です。

イヒヒヒ・・・・。