緊急事態宣言の前に定食屋で思うこと。
遅めのランチで定食屋さんに入った。
現場作業員のような格好をした6人組と、スーツ姿の5人組に挟まれた席で食事。
6人組は瓶ビールと熱燗をじゃんじゃん飲みながら大声で盛り上がっている。
5人組の方は先輩風の男性4人が新入社員風の後輩女性に向かってハイボール片手にああしろこうしろと指導していて、その会話が否応なしに耳に入ってくる。
後輩女性は話の切れ目でトイレに退散して、巧いこと会話から切り抜けた。
女性はひとりだけ声も抑えて喋っていて、ハイボールにも殆ど口をつけておらず、きっと心の中では先輩達への愚痴が渦巻いているだろう。
当然、店内の誰ひとりとしてマスク会食などしているはずもない。
よく知っているお店なので、帰りしなに従業員の方々に新年のご挨拶。
従業員は年輩の方ばかりなので「お身体に気を付けてくださいね」と声を掛けると、客席に目をやりながら「こんな状況だから私たちはいつ感染してもおかしくないわ」と苦い表情を浮かべて笑い返してくれた。
年輩の従業員の方々がコロナに感染してしまった時のリスクは相当に高いはずだから、当の本人でなくても顔見知りの僕ですら怖くなってしまう。
飲食店で食事をするのは問題ない。
アルコールを摂取するのだって問題ない。
隣人への配慮、向かいや周囲への配慮、お店の人への配慮が足りないだけ。
だから感染を拡げない為に飲食店に対して制限することが必要になってしまう。
自分や家族の身の安全を守る為に、
せめて目の届く範囲だけでも気を配れる人が増えますように。
これからの1ヶ月がそういう期間になりますように。
もちろん、自分自身にも言い聞かせています。