お盆休みの間に、是非とも歩みを進めておきたかった東海道ぶら歩~の旅。
前回は静岡県のJR藤枝駅がゴールだったので、そこからのスタート。
スタート地点までは電車で3時間ほどかかるが、一日だけしか時間が取れなかったので始発で出掛けることに。
さすがにこの時間は、国道一号線もガラガラ。
到着した藤枝市は、シティーカラー(って言うのかな…)が藤色。
ゴミ収集車も
バス停も
そしてサッカーの街だもの。
大慶寺
日蓮上人お手植えの「久遠(くおん)の松」は、樹齢750年とか
素晴らしい枝振り
鬼島の一里塚 日本橋から49里目
アパートの壁面にそっけなく建っているだけ…
昔々、鷹狩で立ち寄った家康が、鯛の天ぷらを食べたのがこの辺り。
それが原因で体調を崩し、亡くなったとされる。
松明か送り火か、お祭りの準備のよう
藤枝宿から岡部宿に入ってきた
岡部宿の街に入ると、麹屋さんの「甘酒スムージー」と書いた気になる看板が目に入る。
おやつタイムにも丁度いい時間だったので、入ってみた。
旬のイチジク入りをオーダー。
このお店では、自家製(麹屋さんなので…)麹から作った甘酒と地元産の果物や野菜を組み合わせている。
東海道を1人で歩いていると、何処に立ち寄っても好意的にもてなして貰える。
こちらのお店でも、ご主人と色々話が弾んだ。
話のネタはもちろん、今話題の腸活から塩麹しょう油麹、手作り味噌など、料理の話。
麹の写真を撮りたいと言うと、店の奥からわざわざ出してくれた。
左は白米で作った麹、右は玄米で作った玄米麹
玄米麹は買って帰りたいな~と思ったが、これから静岡まで炎天下の中歩き、さらにその後帰宅するとなると、管理面で麹には悪条件。
「今度車で来たときに買ってね」と、売ってくれなかった。
素晴らしい!
なので、ここで是非ともお店の宣伝をしておきます。
静岡県藤枝市岡部町内谷633-5
かど万米店 「かど万 スムージー」でポチッと検索してね。
1食抜いてもokなほど栄養満点で、元気もたくさん頂いた。
さて出発。
さすが藤枝、手まりもサッカー仕様。
と、この写真を撮った斜め前のお家が、ゴン中山の実家だった。
お父さんの名前の表札がかかって人の気配も感じた。
さすがにピンポンダッシュはしなかったよ、大人なので。
美女と言われた小野小町が東國に下る際、この川に姿を映し老いた身を嘆いたとか。
私も映してみたけれど…。
岡部宿本陣跡
大旅籠柏屋
国の登録有形文化財になっている
そろそろ宇津ノ谷峠にかかる。
ここで腹ごしらえすることに。
出汁を見ると、関東だな~と実感。
食べ物で地方色を感じるのも、この旅の面白さ。
ご飯をたべつつ地図で調べるも、どっちの道か迷うところ。
こっちかな…と思い、歩き始める
道幅も街道よりは狭いし、違うかも…と不安になったところで、民家からおばさんが顔を出した。
地図を広げて道を尋ねると、「おと~さ~ん!」とお家に居るご主人まで呼んで2人で説明してくれる。
やっぱり街道ではなかった。
このまま進めば、焼津の方に行ってしまうらしい。
ここで40分ほどタイムロス。
ムダと思う事も必ず意味のあることだと、自分を納得させてみたりする。
優しい心に出会えたことが、何より嬉しいこと。
コチラが正解の宇津ノ谷峠だった。
東海道はコチラの看板があるものの、ホントにココ?と疑いたくなる道…
熊除け鈴を付けていないし~
まだまだ続くし~
本当にヒヤヒヤしながら歩いた。
現在の国道1号線はもちろんトンネルなのだが、「大正のトンネル」や「明治のトンネル」それに東海道以前の峠の道「蔦の細道」など道が色々あって、迷うのも無理はなかったカモ。
ポンと町並みに出た。
なかなかここも雰囲気満点。
お羽織屋
豊臣秀吉が馬のわらじを取り換えようとした際、3脚分しか渡さない主人に理由を尋ねると、「4」を避けたとのこと。
この縁起の良い話に秀吉はとっても喜び、勝利した際褒美として着用していた羽織を与えたと言われている。
秀吉にあやかるようにその羽織を見に大名が訪れたとも言われているとか。
峠を越えると、藤枝市から静岡市に入ってきた
日本の紅茶発祥の地、丸子紅茶
今はもう稼働していない感じだった
丸子(まりこ)宿に入ってきた
とろろ汁で有名な丁字屋
お盆休みで、お店は超満員。
昔はこんな風?
スムージーとうどんでお腹は満足していたのと、満席だったのでスルーした
本陣跡は建物もなく、コレのみ
街道沿いの大木は、カーブミラーも飲み込んだ?!
安倍川を渡れば、府中宿に入る
ココの店主が家康に、砂金に見立てたきな粉をつき立てのお餅にまぶして献上したところ、「安倍川もち」と家康が名付けたとか
街中に入ってきた
ここ静岡県も、お堀の中に県庁があるのね
本日のゴールも見えました
JR静岡駅
数年前、障がい者施設で働いていた時に静岡駅前のホテルで研究会が開催され参加した。
その時は職場の同僚と新幹線で来て「こんな遠くまで、歩いて来る日が来るのだろうか…」と漠然と思った。
ちゃんと自分の足で、来ちゃいましたヨ。
今回は45051歩 30.27km
念のためタブレットをリュックに入れて歩いているが、道案内をそれに頼ることをしていない。
旅がつまらないものに、なってしまうからだ。
やはり人が作った地図や旅の本を自分なりに解読し、迷った時は人に聞く。
今回も、それで多くの人の親切に出会えた。
これからの道中も、そうやって味わって進めていこうと思っている。
注)電車の時刻と乗り換えを調べるには、タブレットはとっても便利ですっ!