濡れ衣を着せられた男の逃亡劇。
なぜ、どうして彼が陰謀に巻き込まれたのか、
という事件の真相にはフォーカスせず
サスペンスな要素を含みながらの青春映画です。
思い出っつうのは、だいたい
似たきっかけで復活するんだよ。
自分が思い出してれば、相手も思い出してる。
そうだろう、と思う。というか、そうであってほしい。
なかなか実際、相手に確認は出来ないけれど。
誰にでもあるノスタルジックな青春の思い出と
ビートルズの「Golden Slumbers」が
うまく映像とからまりあって
わけもなく うるっとくるシーンあり。
逃げるって、カッコ悪くてマイナスのイメージだけど
生きるために とにかく逃げる。
“逃げきる”を達成するとそれはそれで格好いい。
ありえないのに、なぜか
ほっした気持ちに満たされる最後でした。
エンドロールで流れる
斉藤和義「幸福な朝食、退屈な夕食」も
ばっちりはまっててナイス選曲。