福島「健康管理調査」で子ども1人甲状腺がんー県立医大鈴木教授は放射線の影響を否定(追記あり) | 男も女もすなる日記といふものを、オカマもしてみむとてするなり

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現在は原発事故に関連した記事が多いですが、どの記事にも自分なりの物の見方・考え方を書くようにしています。

東京新聞20120912朝刊 要旨byめぐ
① 甲状腺検査の対象=事故当時18才以下ー36万人
② 1次検査 :昨年度3万8000人、本年度4万2000人が受けた(合計8万人)
③ ②のうち5.1ミリ以上の結節(しこり)または20.1ミリ以上の嚢胞(のうほう)が見つかった者だけが2次検査の対象
④ ②のうちの③に該当した2次検査対象者は、昨年度186人、本年度239人、合計425人
⑤ ④のうち実際に2次検査を受けたのは昨年度186人のうち60人
⑥ ⑤のうち結果が判明したのは38人
⑦ 今回がんと診断されたのは⑥の38人の中の1人
福島県立医大鈴木真一教授
「チェルノブイリ原発事故でも甲状腺がんが見つかったのは最短4年。福島では広島、長崎のような外部被ばくや、チェルノブイリのような内部被ばくも起きていない」と放射線の影響を否定。
小児甲状腺がんは100万人に1~2人の頻度といわれていたが、自覚症状がでてから診察する場合がほとんどで、今回のように全ての子どもを対象とした検査の前例がないため「比較できない」

プライバシーを理由に、年齢・性別・外部被ばく線量など非公表。

山下俊一副学長
「いろいろなデータが出てきた。検診から次の治療行為に移っていく。プライバシーの配慮に努める」
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  鈴木教授はおかしい。福島でさえ1年半経って36万人中8万人しかそもそも調査してない。なら36万人調査し終わるのは数年かかるのが確実。日本でさえそうなのだから、ソ連で事故後子ども全員の調査がなされたわけはない。それで最短4年目目からなんて、ただのバカ。

(追記) 東京新聞20120927こちら特報部にベラルーシの検査結果が出てたので、数字のみ追記します。
ベラルーシの小児甲状腺がん患者発生数(15才未満) 資料提供:菅谷松本市長
86年ー2人、87年ー4人、88年ー5人、89年ー7人、90年ー29人、92年ー66人、94年ー82人、95年ー91人、96年ー84人、97年ー62人。
  91年と93年は本文、グラフともに数字が記入されていなかったので書かなかったが、山型のグラフで発生数0という意味ではない。
  従って菅谷松本市長提供の資料を前提とすれば、「チェルノブイリで最短4年」という説明自体が誤り。
(追記2) 上記こちら特報部に関するきーこさんのブログ